通勤電車でとばしよみ『会議の心理学』。

会議の心理学 (ちくま文庫)

会議の心理学 (ちくま文庫)

ふと気づくと通勤電車で読む本を研究室からかばんに入れて持って帰ってなくて、しかたないので下宿にある、少し前にまとめ買いした会議本の古本の中から2冊ぐらいかばんに入れて出た。で、とりあえず読んだのが、まぁ石川弘義というのは昔にはたくさん書いていた書き手で、この本も親本は1983年だそうだ。

通勤電車で読む『学校に行かない子との暮らし』。

まぁいわゆる不登校、というのか、そういう子たちのことをめぐって、フリースクールとかをやっている人とかそこにもかかわりつつの小学校の先生とか、親とか子ども本人とか、そういう人たちが、まぁ思うところを短い文章で書いたり、対談したりしてる、という本。まぁ、じっさいそうなってみれば、例えば親御さんなんかが、学校に行けというのもあれだし、学校に行かなくていいよと言ってても無理に不安を抑えるようであればあれだし(だいたいそういうのは顔に出るもんらしいし)、まぁいいあんばいにするというのはむつかしいもんだし、よくツイッターなんかでバズるけれど、そもそも140字でかっこよく言い切るだんかいで単純化してるわけなので賛否が湧いて出てくるわけだし、まぁそういういみでこの辺の本(というか、ムック?)で、率直なところをざっくばらんに喋ってるというのを読むと、まぁふうんというかんじで勉強になる。

通勤電車で読む『交通誘導員ヨレヨレ日記』。

HONZで紹介されてたので読んでみた。
『交通誘導員ヨレヨレ日記』人生の縮図そのものの悲哀 - HONZ
著者の人は72歳の編集者・ライターで、編集プロダクションの会社もやっていたけれどまぁそれが傾いたり、なんやかんやで借金も出来て生活のために警備員の仕事をはじめて2年、で、その経験を本にした、という。でまぁ、仕事の内容は、道路で棒のようなものを振って交通誘導をやっている、あの仕事。で、わたくしは免許を持ってなくて車を運転しない人なので、ふつうに歩行者として道路工事のところとかを歩くと、たしかにヘルメットをかぶった警備員の人がいて誘導してくれるので、ごくろうさまです、ごくろうさまです、すいません、とおじぎをしながら通るわけだけれど、まぁそういうのはこの本ではあんまし出てこなくて、まぁ当然、基本的には相手は自動車で、そうすると自動車を運転すると人は豹変するというのでひじょうにたいへんであるようだし、また、警備員の仕事仲間とか、クライアントに当たる土木会社とか建設の現場の親方とか作業員の人とか、まぁ登場人物にはことかかないということにもなりそうなものである。しかし、この本、意外に気持ちよくすんなり読めるのは、著者の人も登場人物の人たちも、基本的にちゃんとまじめに仕事をしていて、けっこう感じの悪い人や腹の立つ人や、かなりポンコツっぽい人も含め、いちおう現場では働いている人数には入っているわけだしじっさい仕事をしているように書かれているし、著者の人もじぶんで良くもなく悪くもなくふつうの警備員であると言ってるように、ふつうにちゃんとまじめに仕事をしている。ひょっとしたらこの本に期待されているかもしれない、「下流老人たちの悲惨な労働ドキュメンタリー」みたいなふうには、なっていなくて、著者の人の奥さんとかは世間体を気にしたりはしているものの、著者の人からして、べつうにふつうの仕事としてふつうに働いているふうでもある。まぁ、そのへんは、著者の人のライターとしての筆力の問題かもしれないし、あるいはなんだかんだいって大卒者のハビトゥスが著者の人の仕事ぶりと文章とを悲惨さから遠ざけているということなのかもしれないけれど、しかしまぁ、ふつうに考えて、この世のなりたちのなかで、土木工事や現場警備がつねにちゃんとおこなわれていることは当たり前に重要なことだし、それが当たり前になされている現場が当たり前に描き出されているんだから、ふつうに気持ちよく読めてあたりまえということなのだろう。

通勤電車で読む『働かない技術』。

働かない技術 (日経プレミアシリーズ)

働かない技術 (日経プレミアシリーズ)

著者の人は1972年生まれのコンサルの人。で、自分と同世代ぐらいの氷河期世代の人たちがいま課長から管理職になりつつあるということで、そのあたりの人たちを念頭に、働かない技術、というか、旧世代のようなダラダラ残業をありがたがるような働き方をやめて、これからの企業人として働く技術、を述べてみた、みたいなおはなし。タイトルは「~技術」、となっているけれど、たぶんほとんど技術論は書いてなくて、旧世代の日本企業人がなぜダラダラ残業仕事ばかりになっていたのか、しかしこれからはそうはいかないよというおはなしと、まぁとくにこれから管理職になったりする人の望ましい在り方 - 「徳」がだいじだ、みたいなこともうっかり書いてしまっているけれど - みたいなおはなしが、まぁ書いてある。技術論ではなくて。

おお。マークシート読み取りソフト「SQS」の紹介サポートブログ「先生のためのマークシートのページ」。ありがたい。

sqssqs.hateblo.jp
以前、大教室の授業の出欠管理に、「SQS」というフリーのマークシート読み取りソフトが使えないかと試したことがあって、いちどうまくいったのだけれど、javaのバージョンがどうのこうのということがあって使いづらくなってその後、いまにまで至っている
sqs の検索結果 - クリッピングとメモ
のだけれど、紹介&サポートブログをやっているよと教えていただいた。ありがとうございます。なんか、以前よりさらによさげになっていそう。