通勤電車で読む『鬱の本』。まぁ、憂鬱なときに読んでみたらよかった本をめぐる84人のエッセイ、みたいなかんじ。

鬱の本点滅社Amazon例によって通勤電車で読める気楽な本ということでかばんに放り込んだのが『鬱の本』というわけで、帯に「84人の鬱の本のかたち」と書いてあるので、なんかうつ病のひとが経験を語ってるのかなというぐらいに思っていたら、べつに84人の人…

通勤電車で読む『超人ナイチンゲール』。

超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)作者:栗原 康医学書院Amazon「シリーズ ケアをひらく」にはずれなし、で有名なシリーズの新刊のひとつをこないだ読んで(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/12/08/132536)、もう一冊、これは栗原康( htt…

コロナの注射を打った後の待ち時間で読んでた『やきいもの日』。

やきいもの日作者:村上 康成徳間書店Amazonコロナのワクチン注射、これまでは職場で打ってたのだけれど、それがなくなったので調べたら近所の医者でやってたので予約して打ちに行った。だれも考えることは同じというか、いつもより混んでいたのだけれど、ま…

通勤電車で読む『わたしが誰かわからない』。

わたしが誰かわからない ヤングケアラーを探す旅 (シリーズ ケアをひらく)作者:中村佑子医学書院Amazonサブタイトルに「ヤングケアラーを探す旅」とある。で、ヤングケアラーが出てくるのかというと、これがよくわからないというか、著者自身の母親が精神を…

通勤電車で読む『これからの男の子たちへ』。

これからの男の子たちへ: 「男らしさ」から自由になるためのレッスン作者:太田 啓子大月書店Amazon

『推し、燃ゆ』読んだ。

推し、燃ゆ (河出文庫)作者:宇佐見りん河出書房新社Amazon先日、行くことのできた感じのいい本屋さん(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/11/25/210539)で買った『推し、燃ゆ』を、週末に読んだ。たぶん芥川賞受賞のタイミングで新聞の文芸時評かな…

通勤電車で読む『「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる!』『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』。

「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる! (星海社新書)作者:栗本 斉星海社Amazon「シティポップの基本」がこの100枚でわかる! (星海社新書)作者:栗本 斉星海社Amazon新書版のディスクガイド。著者は自分より何歳か下の同世代のよう。なので先に読んだほう…

通勤電車で読んでた『6502とApple IIシステムROMの秘密』。

6502とApple II システムROMの秘密作者:柴田文彦ラトルズAmazon前にふと、こういうのが読んでみたくなって(『ハードウェアハッカー』( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/03/11/215115)と同時に買ってたのだけれどさすがにこれは基本的にはわから…

通勤電車で読んでた『学びをみとる』。学校の授業のEM研究。

学びをみとるーエスノメソドロジー・会話分析による授業の分析作者:下村 渉,城 綾実,巽 洋子,鈴木美徳,秋谷直矩新曜社Amazon学校の授業のEM研究の本が新しく出たというので読んだ。いま学校では、子どもの主体的な学びみたいなことを強調しているわけで、し…

散髪いって帰って肉まんでビールのんで『うたわない女はいない』読んだ土曜日。

うたわない女はいない作者:働く三十六歌仙中央公論新社Amazon某日、早い時刻に学校を出てふとおもいついて通勤電車を途中下車して、ずっと行こうと思っていたいい感じの本屋さんに寄った。店を見つける前の段階で駅の改札を出てから商店街の感じがよくて、天…

森直人(2023)「「藤田-黒崎論争」を展開する - 教育行政=学校組織のエスノメソドロジーに向けて」『公教育を問い直す(教育学年報14)』読んだ。

教育学年報14 公教育を問い直す (教育学年報 14)作者:岡野 八代,佐久間 亜紀,吉田 敦彦,徳永 智子,丸山 英樹,後藤 武俊,石井 英真,油布 佐和子,青木 栄一,柏木 智子,倉石 一郎,森 直人,堀口 悟郎,関根 宏朗,髙宮 正貴,神代 健彦,阿内 春生,田中 怜,齋藤 崇德…

通勤電車で読む『偏愛マップ』。

偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)作者:齋藤 孝新潮社Amazon授業のやり方のヒントをいろいろ調べていたら見かけた。三色ボールペンで声に出して読みたいかなんかの人が著者なので、うーむ、と思ったけれど(たぶんむかし見か…

通勤電車で読む『観察の練習』。

観察の練習作者:菅 俊一NUMABOOKSAmazonちょっと大判の文庫ぐらいのサイズで凝った装丁のハードカバー、ちょっと厚めのいい紙のページで、4頁ひとくみ、最初の見開きの左側に日常で見つけた写真が一枚、右側のページは番号だけが書いてある、で、その写真を…

通勤電車で読む『知りたい気持ちに火をつけろ!』。学校司書にして社会教育士のかたのジュニア新書。

知りたい気持ちに火をつけろ! 探究学習は学校図書館におまかせ (岩波ジュニア新書 970)作者:木下 通子岩波書店Amazon著者の人は埼玉の高校の学校図書館で司書をやっているかたであり、また、社会教育士をとって活動をしておられるかた。 文科省の社会教育士…

通勤電車で読む『10代の悩みに効くマンガ、あります!』。岩波ジュニア新書版のブックガイド。

10代の悩みに効くマンガ,あります! (岩波ジュニア新書 965)作者:トミヤマ ユキコ岩波書店Amazon著者の人は、『少女マンガのブサイク女子考』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/12/09/123431)『女子マンガに答えがある』(https://k-i-t.hatenabl…

通勤電車で読む『たのしいスケッチノート』。これは「絵を描きたい人」の本。

たのしいスケッチノート―思考の視覚化のためのビジュアルノートテイキング入門作者:櫻田 潤ビー・エヌ・エヌ新社Amazonあれこれ本を検索などしていたときふと目についたので読んでみた。サブタイトルに「思考の視覚化のためのビジュアルノート」とあるので興…

通勤電車で読んでた『イーロン・マスク』。これはおもしろかった。

イーロン・マスク 上 (文春e-book)作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋AmazonHONZの記事(https://honz.jp/articles/-/54004)がよさげだったので通勤電車で読んでて、あと土曜日にずっと読んでた。で、読んでみたらなるほどおもしろかった。ザッカーバ…

通勤電車で読む『データはウソをつく』。

データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書)作者:谷岡 一郎筑摩書房Amazon『「社会調査」のウソ』の著者のちくまプリマー新書。社会調査のやりかたの簡単なおさらいなども書いてあって、これはひょっとしたら社会調査の教科書か副読本…

通勤電車で読む『会話の科学』。内容的に会話分析みたいなはなしなのに会話分析の本じゃないのはなぜなのか。

会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか (文春e-book)作者:ニック・エンフィールド文藝春秋Amazon著者の人は東南アジアでフィールドワークをやって言語・文化・認知・社会生活を研究している、クリ語とかいうのを専門にしている研究者。で、本書…

通勤電車で秒で読んだ『馬場のぼるのおえかき教室』。

馬場のぼるのおえかき教室作者:馬場のぼるこぐま社Amazonイラストの描き方の本、なのは間違いないが、まぁ、あの馬場のぼるのねこの描きかたとか、そこから発展?して犬とか牛とか、干支とか、よくわからないばけものとかの描きかたが書いてある。いちおうお…

『みみずくは黄昏に飛びたつ』読んだ。ベテラン保守政治家の答弁のような春樹。これは読むべき。

みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)作者:川上未映子,村上春樹新潮社Amazonこのまえ買って(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/10/15/213410)、読み始めたらテーマが『騎士団長殺し』だってことで『騎士団長殺し…

通勤電車で読む『フキダシ論』。

フキダシ論:マンガの声と身体作者:細馬 宏通青土社Amazonマンガのフキダシの表現をていねいに分析していくだけで一冊。フキダシだけでそんな言うことあるのかしらと思っていたが、なるほどあったのだ。私たちがマンガを読むとき、紙の上に描かれているもの…

『騎士団長殺し』読んだ。いつもながらの村上春樹。

騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)作者:村上春樹新潮社Amazon先日、散髪のついでに足を延ばして書店で村上春樹×川上未映子のインタビュー本を買ったわけだが(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/10/15/213410)、それはつまり村…

通勤電車で読む『ガールズ・アーバン・スタディーズ』。

ガールズ・アーバン・スタディーズ: 「女子」たちの遊ぶ・つながる・生き抜く作者:大貫 恵佳,木村 絵里子,田中 大介,塚田 修一,中西 泰子,楠田 恵美,近森 高明,中沢 明子,松田 美佐,後藤 美緒,永田 夏来,轡田 竜蔵,奥貫 妃史,妹尾 麻美,大久保 恭子法律文化…

『オシムの遺産』読んだ。オシムの周りにいた人に取材した本。おもしろい。

オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉作者:島沢優子竹書房Amazonスポーツを見る、ということに興味があって、たとえばサッカーについてはこのまえ読んでた『アナリシス・アイ』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/09/20/002333)と…

『町中華の丸かじり』『丼めしの丸かじり』。掲載誌『週刊朝日』が休刊になったが「あれも食いたいこれも食いたい」はどうなるのかのはなしはどうなったのか?

丸かじりシリーズ(45) 町中華の丸かじり作者:東海林 さだお朝日新聞出版Amazon丼めしの丸かじり (丸かじりシリーズ 46)作者:東海林 さだお朝日新聞出版Amazon丸かじりシリーズ、リビングの本棚に並べているのだけれど、『干し芋の丸かじり』(https://k-i-…

通勤電車で読んだ『聴こえない母に訊きにいく』。

聴こえない母に訊きにいく作者:五十嵐 大柏書房AmazonTwitterで見かけて、ちょうど学生さんの卒論に少し関係あるかなと思って読んだ。著者はライターの人で、両親がろうの人なんだけど、あるときそれをちゃんと書くということで、実家の母親に昔からのことを…

通勤電車で読む『「若者の読書離れ」というウソ』。これはおもしろい&良い本&勉強になった。

「若者の読書離れ」というウソ (平凡社新書1030)作者:飯田 一史平凡社Amazonいまどきの若者に本を読ますにはどうすればいいのか的なことはまぁ課題なのだけれど、いやまてよ、読んでるよ?いまどきの若者の実態がみえてへんのちゃう? という本。 さいしょに…

通勤電車で読む『きしむ政治と科学』。オーラルヒストリーの人が尾身会長にインタビューしてきたものをまとめた本。ていうかオーラルヒストリーとは。

きしむ政治と科学 コロナ禍、尾身茂氏との対話作者:牧原出,坂上博中央公論新社Amazonこのまえ読んだ『1100日間の葛藤』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/10/06/170733)は尾身もと会長が書いた本。おおよそこの夏時点までのはなしをまとめて9/22に…

通勤電車で読む『1100日間の葛藤』。尾身元会長のコロナ手記ということで。

1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録作者:尾身 茂日経BPAmazonコロナの専門家の人の本ということで( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/12/12/132547 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/05/08/201431 https://k-i-t.h…