大学生の家庭の年収(平成14年度学生生活調査結果)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/04/04040702.htm

http://university.main.jp/blog/archives/cat_oeaiaeiaeae.html

2004年09月08日
大学生を持つ家庭の平均年収は? コラム記事(2004.08.29)

 どうしても気になるというほどではないけれど、気にならないといえばウソになる・・・大学生を持つ家庭の平均年収。文部科学省が2004年に発表した「2002年度学生生活調査」を見てみましょう。
 調査結果の中から、4年制大学・昼間部に通う大学生のいる世帯の年間収入データを取り上げてみました。
 まずは国立、公立、私立ごとの平均年収です。下のデータを見ると、大学生を持つ家庭の平均年収は国立で831万円、公立745万円、私立で920万円。この年収には、妻が働いていればその収入なども加わっている上、大学生を持つ年代は40代〜50代が中心で、会社員なら年収が最も高くなるころでもあるために、このような平均額になるのでしょう。

<大学生を持つ家庭の平均年収>

                                                                                          • -

(平均)
国立・・・831万円
公立・・・745万円
私立・・・920万円
(学生が男性の場合)
国立・・・811万円
公立・・・743万円
私立・・・905万円
(学生が女性の場合)
国立・・・860万円
公立・・・747万円
私立・・・938万円

                                                                                          • -

文部科学省「2002年度学生生活調査」より)

BIGLOBEサーチAttayo 子育てにかかるお金 ガイド:豊田 眞弓
http://dir.biglobe.ne.jp/col/finance/ikujimoney/closeup/CU20040828B/index2.htm

国立で831万円、私立で920万円・・・
大学生を持つ家庭の年収

2004.08.29
年収別学生数の割合は?

前ページで見てきたように、平均年収の数字だけを見ると、「世帯で800万円、900万円の収入がないと、子供を大学にやれないのかしら?」と誤解する人が出てくるかもしれません。もちろん、それは早計です。

下のデータを眺めてみてください。前ページ同様、「2002年度学生生活調査」の一部です。これを見ると、次のようなことがわかります。

まず、500万円以上1100万円未満の層が、大学生を抱える家計の年収としては多いという点が読み取れます。国立で62.6%、公立で64.4%、私立で63.2%程度、つまり6割強がこの層になります。下宿生の場合、仕送り額だけで国立で年間147万円、私立で216万円かかるので、こうした金額を支えるには、やはりある程度の収入が必要といえます。

しかし一方で、国立で19.8%、公立で24.6%、私立で16.6%程度は年収500万円未満の家庭である点も注目したい。国立で5人に1人、私立で6人に1人程度は、年収が500万円未満の家庭から大学生を送りだしていることがわかります。

また、300万円未満のいわゆる低所得世帯でも、国立6.7%、公立7.1%、私立4.4%と、大学生を送り出しています。年間数十万〜100万円近い学費はこの世帯にはかなりの負担のはず。貯蓄や資産を取り崩しているのか、あるいは奨学金や教育ローンを借りたり、本人がアルバイトをして補っているのかもしれません。

<家庭の年収別学生数の割合(大学・昼間部)>

                                                                                        • -

年収(万円) 国立(%) 公立(%) 私立(%)
200未満  3.0   2.7   1.8
200〜   3.7   4.4   2.6
300〜   6.3   7.5   4.9
400〜   6.8   10.0   7.3
500〜   9.7   9.3   8.7
600〜   10.9  12.6   11.7
700〜   10.8  12.8   11.1
800〜   11.6  12.0   11.5
900〜   8.5   7.2   8.2
1,000〜  11.1  10.5   12.0
1,100〜  3.3   1.9   3.4
1,200〜  4.6   3.3   4.0
1,300〜  1.8   0.9   1.9
1,400〜  1.3   0.5   1.4
1,500以上 6.6   4.4   9.5

                                                                                            • -

文部科学省「2002年度学生生活調査」より)

余談ですが、子供のころ遊んだ友人にめちゃ秀才がいて、私大医学部をほとんど学費を払わずに出て医者になったと聞きます。最近は私大でも返さなくていい奨学金を充実させるところもあり、家にお金があるナシに関係なくチャンスは平等。返さなくていい奨学金をもらえるような親孝行な子供になってくれたら万々歳ですが、なかなかそう上手くはいかないものなんですよね、これが・・・。