NHK紅白「スキウタ」順位発表中止の舞台ウラ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000010-ykf-ent

NHK紅白「スキウタ」順位発表中止の舞台ウラ

 NHKはきょう21日、紅白歌合戦で聴きたい歌を視聴者に投票してもらう「スキウタ」調査の最終結果を「発表!スキウタ上位100〜紅白みんなでアンケートから〜」(総合、午後9時15分)で放送する。しかし、9月の中間発表で明らかにされた順位を、今回は発表しないという。これでは、調査ならぬ、単なる人気投票と映るが…。

 番組は、映画監督の大林宣彦氏とタレント、麻木久仁子をスタジオゲストに迎え、演歌歌手の北島三郎や大相撲の高見盛らがVTRで参加。それぞれの歌にまつわる思い出やエピソードなどが語られる構成。

 しかし、どんな歌が人気か、という視聴者の関心については「今回は順位をつけずに発表」(番組担当者)することが直前になって判明。なぜ、こんなことに?

 中間発表では上位30曲を発表したが、6割が携帯電話やパソコンからのネット投票。年代別に見ると、20代が19・6%に対し、70代は4・8%と、若年層に人気の歌が上位を多く占めた。ところが、レコード会社やプロダクション、さらにはネットの掲示板などでは、別の理由で大きな反発が起きた。

 「中間発表のベスト10には、平成10年以降出場してない橋幸夫が3曲も入った。さらに北島三郎小林幸子が入っていないのに森進一も3曲。最近は歌番組よりバラエティー出演の多いT・M・Revolutionが3位に入ったり、ファンクラブや“関係団体”を使った組織票との疑問が根強いのです」(大手レコード会社幹部)

 あるプロダクション幹部はこの状況を、「橋は最近ヒットがないし、森は離婚問題で世間を騒がせた。危機感を持つ歌手とファン、関係者が必死になったということでしょう」と分析する。

 NHKの担当者は「アンケート結果を参考にしながらも、それだけで(紅白出場者を)決めない。これまでの実績やウチへの貢献度も含め総合的に判断する」と説明するが、アンケート結果をどう具体的に反映するかには言葉を濁す。

 紅白の裏舞台に詳しいレコード会社の宣伝マンは、「アンケートをやった意味はない。結局、これまでとあまり変わらない顔ぶれで落ち着くでしょう」と冷めた目でみている。
夕刊フジ) - 11月21日17時1分更新

まぁ、そんなところでしょうな。
今の時代、こんな感じのナイーブな形での世論アンケートって、ほんとにいみがなくなってきているってことやろう。
思い出すのは、田代まさしがTIME誌の表紙アンケートでトップになってしまった一件。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97
 
パーソン・オブ・ザ・イヤー
 
事件後、匿名掲示2ちゃんねる上で、2001年のTIME誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に田代 (「Masashi Tashiro」として投票された) をノミネートしようという悪ふざけが起こった (田代祭、または田代祭りと呼ばれた)。投票システムが多重投票可能になっていた上に、投票を効率よく繰り返すための「砲」と呼ばれるスクリプトやツールなども開発され、(主なものに「田代砲」、「メガ粒子田代砲」、「超田代砲」、「25連打田代砲」などがあり、これらを総称して2ちゃんねるなどでは「田代兵器」と呼ぶ。「田代兵器」自体は幼稚なhttpクライアントだが、多数の2ちゃんねるユーザが同時使用したため一種のDoSアタック状態となり、TIME誌サーバーをダウンさせている。)多くの2ちゃんねらーに使用されたこともあり、最終的にウェブサイト上の投票で1位を獲得した。

しかし、不正な組織票が投じられたと言う事実は火を見るより明らかであった為、結局、パーソン・オブ・ザ・イヤーには元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニが選出された。しかし、それらがきっかけで田代のWikipediaの英語版や中国語版の記事も作成され、徐々にではあるものの知名度は世界的に上がっている。なお、2003年度のプロ野球「サンヨーオールスター」の出場選手のファン投票などでも同様の行為が行なわれている。これらの行為は極めて悪質であるが、同一人による多重投票が可能であることなど、ネット投票に於ける問題点に就いても指摘する声が一部であった。

現在もごく少数の2ちゃんねるの「過激派」が、「田代まさしをインターネット投票で一位にする」という活動を続けている。

べつのきじ
http://64.233.167.104/search?q=cache:DbfR7wANuNcJ:choco.2ch.net/news/kako/1008/10087/1008775723.html+%E7%94%B0%E4%BB%A3%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97%E3%80%80%EF%BC%B4%EF%BC%A9%EF%BC%AD%EF%BC%A5&hl=ja
べつのきじ
http://www-ise2.ise.eng.osaka-u.ac.jp/~iwanaga/memo/2002/04.html
べつのきじ
http://www.media-k.co.jp/jiten/wiki.cgi?%A1%E3%A4%BF%A1%E4#i49

私は、田代のこの一件で、たしかにTIME誌の表紙に田代はむちゃだろうとは思うにせよ、インターネット投票を行なった時点で、この結果が出ることを飲む覚悟をつけておくべきだった、と思っている。インターネット投票というのは、ようするにそういうもので、だから、インターネットアンケートの世論調査なんてのは、決して信用しないのだけれど。
だから、TIME誌がとちゅうで結果を集計することを切り上げて、けっきょくジュリアーニを表紙にしたのは言語道断だと思っている。田代を表紙にしたうえでTIME誌の編集部を全員クビにでもしてしかるべき責任をとるべきだったのだ。TIME誌はここで、ちっちゃな保身のために、「健全な民意」というウソの神話をいきのびさせてしまったんである。
しかるべき手続きで民意を問うたら田代が1位になってしまった、というのは、グローバル社会においてはとうぜんありうる結果であって、それを抹殺して、また2位のビンラディンも抹殺してあろうことかジュリアーニを1位にするなどということは、ほとんど犯罪的な情報操作でしかない。もいっかいいうけど、今の時代、グローバル社会でインターネット時代で、アメリカのTIME誌であろうが、世界中に読者はいるわけなので、とうぜん、インターネット投票をすればグローバルに投票は集まるわけで、それでたまたまアメリカ人たちが知らない田代まさしが1位になったところで、それは投票行動を行なった人たちの厳密な「民意」であってそれいがいのなにものでもないとしかいいようがない。グローバリズムやらインターネットやらをいちばん理解してないのは、だから、アメリカ人だとさえいえるだろう(ぎゃくに、アメリカの常識が世界にばら撒かれることについては彼らは当然と思っているわけだからね)。
TIME誌がきちんと田代まさしを表紙にしていれば、こんかい、紅白歌合戦がこんなでたらめな人気投票をしようとすることなど起こらなかったんじゃないかと思う。TIME誌が不正なやり方で恣意的にジュリアーニを表紙になんかしたから、NHKだって、無責任なアンケートを実施したうえで結局組織票がいけないだのなんだの最初からわかった理由でもってごまかしてお手盛りの結果を恣意的に捏造するんである。