大学生の学力低下 教員の6割問題視

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200511140124.html

大学生の学力低下 教員の6割問題視
2005年11月14日11時25分

 「大学生の学習意欲と学力低下」のテーマで、柳井晴夫・大学入試センター教授らの研究グループが全国調査した結果、大学教員のうち10人中6人が学生の学力低下を問題視していることがわかった。工学部や経済学部の教員が多いのに比べ、医学部では少ないなど学部間でかなり開きがある。公私立でも国公立に比べて私立が深刻な実態が浮き彫りになった。
 対象は約400校、600学部の教授、助教授で、一昨年から昨年にかけて調査し、計1万1400人(国立5000人、私立5300人、公立1100人)が答えた。
 所属学部で学力低下がどれだけ問題になっているか、との質問に対し、全体の8%の教員が「授業が成り立たないなど深刻な問題になっている」と答えた。「やや問題」は53%だった。10人中6人が問題視している計算だ。
 学部系統別で「深刻な問題」「やや問題」の合計を比べると、理、工がともに75%で一番多く、情報71%、経済・商67%、外国語、社会各64%などが続く。一方、少ないのは医38%、保健・看護46%、体育49%、教育50%など。専門色が濃く、卒業後の進路も比較的明確な学部ほど低いようだ。
 国公私の別では、私立が「深刻な問題」「やや問題」の両方で69%を占め、国立(56%)、公立(44%)を上回る。
 また、国公私全体で見ると、年齢が高く、教員歴も長いほど、また専門より教養教育に携わる教員ほど学力低下を強く感じる傾向だ。
 学力低下の内容では、多い順に(1)自主的に課題に取り組む意欲が低い(2)論理的に考え表現する力が弱い(3)日本語力、基礎科目の理解が不十分、などが明らかになった。
 さらに、大学の専門の勉強に備えて高校で学習する必要が高い教科として、外国語と並んで国語が突出している点が目立った。

ふむ。
どうなんでしょう、ふだんは「いまのがくせいはねえー」などといってはいるものの、こういうニュースを見ると、ちょっとまてよといいたくなるところもある。
もとの調査を見てないからわからないけれど。
学力低下、というのは、文字通り学力が低下した、ということで、その原因は高校以前の教育がうまくいってないのだ、ということだと思うし、だからその対策も、高校以前の教育をもっとしっかりやる、ということになる、はず。
しかし、たとえばたんじゅんに、その大学の入試偏差値が下がれば、そこの先生にとって、そこの学生の学力は「下がった」ようにみえるだろう。でもそれは、「以前と違う層」の学生を見ているんであって、学力が「低下した」ってこととは、いちおう、ちがうだろう。高校までの学校で従来どおりの教育をやっていても、その大学の事情でそうなっとるということなわけで。
「専門色が濃く、卒業後の進路も比較的明確な学部ほど低いようだ 」というのは、そういう実学的な学部のほうがいま人気で、卒業後の進路のあいまいな、実学的でない学部は、きょうび、人気が低いから、相対的に偏差値が下落している、という可能性だってありそう。少子化だし、ひとにぎりの上位人気校(どれだけあるやら)をのぞけば、各大学とも、相対的に従来より学力の平均値的なところは、全体として下がるだろうけれど、それもいわゆる「学力低下」とはべつの問題って気がする。
まぁ、それだけじゃなくてやっぱし「学力低下」ってのもあるんだろうけど。