工藤『フランス恋愛小説論』、細野『HOSONOHOUSE』『はらいそ』

通勤のときに読んだのは、新書本で、バルト以降の人、ということで買ってみたのだけれど、なるほど、いい。ジェンダーとか、家族論の参考文献として学生さんに薦めるといいかも。ていうかさっそく薦めたけど。

フランス恋愛小説論 (岩波新書)

フランス恋愛小説論 (岩波新書)

でも、学生さんが「小説を読む」って場合の小説ってこういうのじゃないんだろうし、「読む」ってのもこういう読み方じゃないんだろうなあ、と思うと、やはりこっそりひとりで楽しく読んでたほうがいいかなという気もする。軽い入門書なんだけどね。
半分は帰宅してから読んだのだけれど、そのとき聴いていたのが細野晴臣。いいねえ。なんかこう、自分で宅録したくさせる音楽であることだよ。
HOSONO HOUSE

HOSONO HOUSE

はらいそ

はらいそ

そうそう。
『はらいそ』は、「ファム・ファタル」という曲のセッションで、のちにYMOになる3人がはじめて顔をあわせた、というのがよくよく知られているのだけれど、それとは別の曲で、「ウォーリ・ビーズ」というのが、なにげに坂本龍一の「エンド・オブ・エイジア」と同じである。
千のナイフ

千のナイフ

amazonのアルバム紹介には、

細野晴臣と同時期に偶然まったく同じ旋律を作ってしまったという、いわくつきの<6>などが聴きどころ。

と書いてあるけれど、偶然のわけないっつの。
たぶん、いっしょにセッションをやったり交流したりしているあいだに、なんとなくどちらからともなくでてきたんやろうと思う。オリエンタルな感じは細野さんなのかな、と思うので、どっちかというと細野さんのアイディアが坂本の耳に残ってたんじゃないか、という気はする。でもよくわかんないけど。