新教育の森:朝食とる子、とらない子…数学・英語に学力差−−中学生正答率 /神奈川

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/mori/news/20060325ddlk14040356000c.html

◇食べない子の学力、食べる子の6割程度−−川崎市教委調査・中学生の正答率比較

 朝食を食べない中学生の数学の学力は、欠かさず食べる中学生の6割程度−−。川崎市教委が実施した学習診断テストと学習状況調査の相互分析で、こんな結果が出た。どの教科も「必ず食べる」生徒の正答率は「食べない」生徒の正答率を上回ったが、数学と英語で、特に差が顕著だった。

 学習状況調査は、生活習慣や学習意識をアンケート形式で答えるもの。市教委が昨年11月、市内の小中学生を対象に、学力診断テストと同時に実施した。中学2年生7866人の両方の結果を、相互分析した。

 中学生の朝食摂取状況と各教科の正答率の比較では、数学は「必ず食べる」と答えた生徒の平均正答率が61%、「食べない」は38%と差が開いた。英語は「必ず食べる」が61%、「食べない」が43%だった。差が小さかったのは国語で、それぞれ66%、55%だった。

 自宅での勉強内容別でも、数学は「宿題のほかにも毎日勉強する」生徒の正答率が70%、「宿題があってもあまり勉強しない」生徒は38%で、もっとも差が開いた。

 同市教委は、今回の結果に「(朝食をきちんととるなど)生活習慣がしっかりしている児童、生徒は学習意欲も高いという傾向が出た。今後調査結果を詳しく分析し、指導に役立てたい」と話している。【市川明代】

毎日新聞 2006年3月25日