大学生、仕送りは生活収入の7割に

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2006年05月01日17時00分
●大学生、仕送りは生活収入の7割に
 大学生(昼間部)の年間生活収入のうち下宿生への仕送りの割合が約7割に低下し、1968年の調査開始以来、過去最低となったことが28日、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の調査で分かった。一方、自宅生を含む大学生の学費は年間約117万円で最高となり、全体の4割強が奨学金を受給している実態が浮かび上がった。
 調査は2年ごとに行われ、今回は2004年11月現在で、全国の国公私立大(短大、大学院を含む)の学生から抽出した約5万1200人を対象に実施。3万1278人から回答を得た。 
 それによると、下宿生の生活収入は約254万円(前回約261万円)で、このうち家庭からの仕送りは約179万円(同194万円)。86年に比べ、仕送り額は約36万円増えているものの、収入に占める割合は70.5%で、8.9ポイントも低下した。
 自宅生を含めた学生の出費は、生活費が平均約194万円(前回202万円)で、このうち学費関係が約117万円(同116万円)、食費や娯楽費関係が約77万円(同86万円)だった。
 一方、家庭の平均年収は02年の約897万円から約842万円に減少。私大生と国立大生の家庭の収入差は約80万円で、92年(約160万円)の半額に縮まった。
 奨学金の受給率は96年までは20%程度で推移していたが、前回調査で31.2%に急増。今回はさらに上昇して41.1%になった。(了)