中田氏の引退表明文が教科書に、ってなァ!

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中田氏の引退表明文が教科書に
2006年7月6日(木) 6時4分 スポーツニッポン
 現役引退を表明したW杯日本代表MF中田英寿氏(29)が、道徳の教材に登場する可能性が出てきた。教育図書・学校用教材を出版する日本標準(本社・東京都杉並区)が、中田氏が公式サイトにつづった引退表明文をそのまま教材として出版することで検討に入ったもので、中田氏の言葉が子供たちにとっての“指針”となりそうだ。
 同社の企画責任者は、引退表明文について「名文だと思う。子供たちの身近なものを教材にしてきたし(出版の可能性は)大いにある」と話した。本人やマネジメント事務所の許可が得られれば、2012年の教科書改訂を待たずに、付録教材などの形で出版したい意向だ。
 同社はこれまで、プロ野球オリックスの清原や巨人の上原らを教材として採用しているが、それは生い立ちからスーパースターになるまでの半生を描いたものだった。中田氏が記した文章がそのまま掲載されれば、異例のものとなる。一方、旺文社(本社・東京都新宿区)は読書感想文の指定図書として、中田氏の半生を本にしたいという意向を示すなど、出版界が本格的に動きだした。
 中田氏の引退表明文については、前日から授業で使いたいという学校教諭からの問い合わせが所属事務所に寄せられている。この日も、茨城・牛久市内の中学校や兵庫・淡路島の小学校から依頼があり、前日と合わせて約20件に達した。中田氏の生きざまそのものが、子供たちの何よりの教材となるようだ。
[ 7月6日 6時4分 更新 ]

いやー、えーとですね。
なんでもかんでも名文ってことにしちゃうってのはどうでしょう。
私は全文読んだわけではないのだけれど、TVで読み上げてるのを聞いたぐらいやが。なんかへんなポエムみたいやったぞ。
さしあたり、あのタイトルはなんなんや、ということで。

人生とは旅であり、旅とは人生である

ごくふつうによめば「人生は旅である」というのは、
人生は、比喩的に言うならば、旅のような性質をもっている
ということで、おなじように、「旅は人生である」というのは、
旅行は、比喩的に言うならば、人生のような性質を持っている
というふうに読むのがふつうなはずだ。
そのわりには、
件の文章は、人生とはいかなるものかを論じるものでもないし、旅行とはいかなるものかを論じてるわけでもない。
なんかこう、底の浅い「名文」ふうのフレーズが空転してるだけなんである。
こういうのを学校で読ませてどうしようというのか。
「中田氏の生きざまそのもの」を教材にする(それもなぁとおもいつつ)、というのなら、
こんな珍文をわざわざ取り上げる必要があるのか、
っていうか具体的に教室で指導するときに、いちいち文章にダメだししたり添削したりしながらやるのはしんどいやんか。