クーラーの効いた部屋でシュトックハウゼン。あとセシル・テイラー。

そうそう、これがあったということで。

Stockhausen: Mikrophonie 1&2

Stockhausen: Mikrophonie 1&2

ピアノ曲なんだけれども、まぁ、クーラーの効いた部屋で本を読みながら聴くのにちょうどいいという感じの、ていうかぎゃくにいうとこれだけを集中して聴いてももひとつピンとこなかったってことだけれど。
えーと、まぁ、ひじょうに印象だけでいいますと、ピアノでめちゃくちゃを叩いている、というかんじ。
低音のところをゴッ、と叩いて、しばらくして高音のところをポロポロポロ、と弾いて、というのを、間合いを見計らいながら繰り返しているような。
まぁ、ピアノの低い音って好きだし、間合いの部分も、本を読みながら聴く分にはちょうどよかった。
もともとフリー・ジャズのとくにセシル・テイラーのファンなので、そういうのを聴いて解説とか読んでると、シュトックハウゼンのような、というふうに名前が出てくる。
で、シュトックハウゼンを買ってきて聴いてみたところ、まぁにてるっちゃにてる。めちゃくちゃつながり、っていうかんじで。
でもやはりちがうわけで、聴き比べると、シュトックハウゼンはだんぜんクラシック音楽の人で、セシルはだんぜんジャズをやっている。
やはり私はジャズを聴く人なのでそっちの耳で聴くと、セシル・テイラーのほうがドライブするしブルースだし、演奏が歌ってるし、かっこええと感じる。そうそう、
ついでにこっちも(たぶん10数年ぶりに)聴きなおしたけれど、こっちでは本当に唄って(?)います。
In Floresence

In Floresence

たぶん、年齢と共に好き勝手をやるようになって、だけどピアノじたいは、体力というか持久力というかそういうものが落ちてきてるような気がする。長尺の即興演奏を構成していく力というのは、やはりソロピアノを始めた頃のほうに感じられると思う。