風呂で読む河合隼雄『とりかへばや、男と女』

とりかへばや、男と女 (新潮文庫)

とりかへばや、男と女 (新潮文庫)

風呂用に古マンガ屋で買ってきてストックしてあるものの一冊。
いいかげん頭がぼんやりしながら何度かに分けて読了。
15年前、91年の本らしいが、もう一声ふるい感じの、なんていうか、政治的正しくなさがちらほら。
まぁ、近代自我はこざかしいのでたましいのことだということであれば堂々としたものである。
そのへんを湯当たりした頭でぼんやりと見過ごしてさえいれば、『とりかへばや物語』を『トリスタンとイズー』とか『親和力』とかその他その他と重ね合わせながら、
構造分析ふうのことをしているところもあるわけで、なにせ本一冊かけてあれこれ分析しているので、読みではある。
何か別の、もう少し政治的に正しいものと併せてという条件で、学生に薦めると吉かなあ。
さしあたりは、文庫版解説が富岡多恵子。なんだか含みのある褒め方?をしている。その含みのところがナニ言ってるかわかんないのだけれど。なにせ1時間20分ぐらい風呂に入った状態だったのでってこともあって。
ていうか、
親和力 (講談社文芸文庫)

親和力 (講談社文芸文庫)

『親和力』は以前読んで、よかったような気がする。