『包まれるヒト』を読みつつ『森と動物園』とか『フリージャズ』とか聴く。

この著者の本はいつも感覚的に気持ちよくなるんで、また楽しく読んだ。椅子を作る人のインタビューと、あと青山真治の章の、学生を使った実験のはなしがおもしろかった。

包まれるヒト―“環境”の存在論 (シリーズ ヒトの科学 4)

包まれるヒト―“環境”の存在論 (シリーズ ヒトの科学 4)

なんか、ダイエットとかヨガとかのエクササイズ方面の感想で、「ふだん使わない筋肉を使った」みたいな言い方があって、ちょうどそういう感じがあるのだ。ふだん感覚しない感覚の層が開けてくるっていうか。
で、こういうときはこれかな、ということで、スティーヴ・レイシー『森と動物園』とか、オーネットの『フリージャズ』とか聴いたりしながら読む。
森と動物園

森と動物園

なんか、気分としては、音環境の奥行きや広がりのあちこちでいろいろなことが起こったり共振したり交錯したりみたいなのに浸りたいかな、というかんじで。
ところで、ひさびさに聴いたオーネットのダブルカルテットの演奏は、思いのほか定速ビートが刻まれた「ふつうの」ジャズだった。もうちょっと浮遊感があって色彩感がもうちょっとあって(ついでにいうとご近所にもうちょっと迷惑じゃなくて)・・・といいつつ、
いま聴いているのはじつはこれ↓。なあんだ。
Sunday at the Village Vanguard

Sunday at the Village Vanguard