消極的、無難、安定志向 今どきの大学生

こちら↓より。
http://d.hatena.ne.jp/daigaku_jiken/20071001#p5

■[話題]大学生の傾向
消極的、無難、安定志向 今どきの大学生 (産経新聞)
日本私立大学連盟の調査結果として,大学生の意識は「消極的,無難,安定」という傾向だという記事.尤も,この鍵括弧内の解釈はこの記事における解釈です.多分,『私立大学学生生活白書2007』に書かれていることだと思うのですが.進学目的は「大卒の学歴が必要」がトップで,「家族などの勧め」が次ぎ,ここから「消極的」という解釈なのでしょう.大学生活で大切なことは「進級・卒業」が大幅な伸びとなり,形式的な勉強を重視するという解釈により「無難」.どんな企業を志望するかは「安定している」がトップで,「安定」.

もと記事が

http://sankei.jp.msn.com/life/education/070930/edc0709301651000-n1.htm
消極的、無難、安定志向 今どきの大学生 
2007.9.30 16:51
 学歴を得るために消極的に大学に入学し、進級・卒業するためにまじめにキャンパスライフを過ごし、就職活動は安定志向−。社団法人「日本私立大学連盟」がまとめた学生生活実態調査で、こんな傾向が強まっていることが分かった。希望すれば誰でも入れる「大学全入時代」を象徴しているようだ。
 調査は4年に1度、調査票記入方式で実施。今回は昨年9〜10月、加盟する122私大の学生6639人が回答した結果をまとめた。回答率は68・0%。
 大学進学の目的では「大卒の学歴が必要」が50・2%でトップ。「家族、先生の勧めや友人も進学するから」(26・2%)とともに4・6ポイント増加し、主体性に欠ける傾向が強まった。その半面、「自分のしたいことを探す」(35・7%)は5・7ポイント減。「自由、青春を楽しみたい」が4・2ポイント、「より深く学んだり研究したい」は1・2ポイント減らした。
 大学生活で大切なことについては「進級・卒業」(21・0%)が12・5ポイントの大幅な伸びを示した。「講義・ゼミなどの出席」(21・9%)や「良い就職先を見つける」(12・2%)も3ポイント前後増えた。
 代わりに、「良い友人・先輩を得る」「趣味を生かし才能を伸ばす」「経験を豊富にし見聞を広める」「専門的知識・技術を習得する」は6・6〜3・2ポイント減らした。形式的な勉強を重視する姿勢が強まっているようだ。
 どんな企業を志望するかでは、「安定している」(47・9%)が2ポイント増加し、トップに躍り出た。「給与が高い」(24・9%)も3・9ポイント増えて3位。安定志向が強いようだ。
 逆に、前回首位だった「自分の能力をいかせる」は38・1%と9・4ポイント減少して2位に転落。もともと少なかった「能力主義が徹底している」は3・5ポイントも減らし、2・9%に落ち込んだ。
 調査した私大連盟では「進級、卒業、就職という現実的意識が思いの外のしかかっている」としている。
 和田秀樹・国際医療福祉大教授の話 「就職氷河期が終わり、大手銀行が2000人規模で採用するなど“売り手市場”になっている。大量採用時代になり、企業側はベンチャー精神がある人材より、無難な優等生を求めるようになった。学生気質が変わったというよりは、社会環境の変化に学生が敏感に適応した結果ではないか」

はあ。
しかし、いったい「いまどきの大学生は積極的で破天荒でベンチャー精神があふれてるなァ!!」って言われた時代がいちどでもあったのだろうか?
コメントを求められたのでしかたなしに喋りはったんやろうとは思うが、

 和田秀樹・国際医療福祉大教授の話 「就職氷河期が終わり、大手銀行が2000人規模で採用するなど“売り手市場”になっている。大量採用時代になり、企業側はベンチャー精神がある人材より、無難な優等生を求めるようになった。学生気質が変わったというよりは、社会環境の変化に学生が敏感に適応した結果ではないか」

とかいっても、就職氷河期の頃もやっぱり、
就職氷河期時代になり、企業側はベンチャー精神がある人材より、無難な優等生を求めるようになった。学生気質が変わったというよりは、社会環境の変化に学生が敏感に適応した結果ではないか」
とでも言っていたんじゃないかという気がする。
データの動きに関しては、別の説明がありそう。