「私のしごと館」廃止へ 独立行政法人の整理・合理化で

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712040187.html

私のしごと館」廃止へ 独立行政法人の整理・合理化で
2007年12月04日
 独立行政法人雇用・能力開発機構横浜市)が03年に関西文化学術研究都市に開設した子ども向け職業体験施設「私のしごと館」(京都府精華町)が、廃止される方向になった。同機構自体の廃止も検討されており、独立行政法人の整理合理化計画は今月中に閣議決定される見通しだ。
 しごと館は、学研都市の中心部の敷地8万3千平方メートルに約580億円をかけて開館。約40職種の仕事内容を調べたり、疑似体験したりできる。入館者数はほぼ横ばいの33万人(06年度)。05年度は運営費17.6億円に対して収入が1.1億円で、赤字状態だ。
 渡辺行政改革担当相は3日、しごと館について「(廃止で)決まり」と明言、舛添厚生労働相も「民間委託や廃止も含めて大なたを振るう」と述べた。ただ、舛添氏は「廃止は簡単だが、何かいい形で動かせればいい」とも述べ、近く再び折衝する意向を示した。
 同機構は4日、「利用者に無用な不安を与えることから、当面取材を断る」との文書を発表。地元・精華町の木村要町長は「ニート・フリーター対策の一環として、運営は国の重要施策と受け止めてきた。改善努力を評価せずに廃止決定されるなら遺憾だ」と述べた。

こんなのも。
テレビのワイドショーの紹介サイトらしい。
『朝ズバ!』での扱い。

http://www.j-cast.com/tv/2007/12/05014135.html
◆ 朝ズバッ!
毎年20億円赤字の価値「アル」 独立行政法人の「お気楽」
2007/12/ 5 コメント(3)
102ある独立行政法人の改革が、渡辺行革担当相を中心にようやく動き出した。役人の天下り先に作ったのでは?と思いたくなるような、「無用の長物」独立行政法人を整理合理化する話し合いが、3日からはじまった。
『朝ズバッ!』は、その無用な長物の象徴として、職業体験施設『私のしごと館』(京都府精華町)にスポットを当てた。
この施設を管理運営しているのが、独立行政法人雇用・能力開発機構』。延々と給料から天引きされる"やらずボッタくり"の仕組みの雇用保険。その保険料を財源に、総工費581億円で4年前に完成したのだが、毎年20億円の赤字タレ流し。
館内をみると、スーツ姿のサラリーマン、制服を着用した航空会社の客室乗務員など、なんと79体の人形が展示されている。今どきの高校生の職業意識を人形で啓発?バカな役人の発想と言いたくなるが、人形の制作費が一体356万円、合計2億8000万円、バカでは済まされない。
このほか、『模擬TVスタジオ』2億7800万円、宇宙開発体験コーナーの『宇宙船』5億8000万円...。就職先が宇宙船?"現実離れ"していて、実際的とはいえない。それに6億円弱のムダ遣い。
番組は、当時の厚労省の担当局長で現・女性国会議員にインタビューした。同議員は「当時は予算が潤沢で、昔の感覚で無理なく出せるという時代に考えた。あんな多額なおカネをかけるのかと疑問でしたがネ」という。
しかし、バカ言っちゃいけない。バブル時代のことじゃあるまいし、完成したのは4年前だ。計画期間を含めても財政再建は至上命題、、「失われた10年」からの脱出に四苦八苦していた真っ只中、予算が潤沢のはずがない。せめて、疑問に思ったら事業の見直しぐらいすべきだったろう。
やはりインタビューした施設の現館長となると、もっとひどい。「教育施設なので赤字は当然です。美術館だってそうじゃないですか。民間にお願いしてもやるべきです」。どうでもいい人形並べて、美術館の芸術品と一緒にされたらたまらない。
この『私のしごと館』は、渡辺行革担当相と舛添厚労相の話し合いで「廃止」の方向が決まった。しかし、渡辺行革担当相が提示した3法人の民営化案を全面拒否する国土交通省のような役所も。
司会のみのは「国土交通省の冬柴さんは全面拒否! なんだこれは、道路財源はどうなんだ。具体的にじっくり検討してみようと思います」と、ズバッ。無用なものは、皆でズバッと斬り捨てましょう。

こういう扱いをするのね。