NHKの『ドキュメント”考える”「ベストセラー作家 石田衣良の場合」』を見ている。学生に見せるといいかもしれんと予感して録画セットしたのだが。

http://www.nhk-jn.co.jp/wp/program/details/disp_j.asp?a=00&s=0&w=0&c=200712251707

ドキュメント“考える”
「ベストセラー作家 石田衣良の場合」
12月25日(火) 23:00〜23:29
仕事のデキル奴は、なぜ同じ課題を与えられてもやり遂げることができるのだろうか?優れたクリエーターは、なぜ困難な課題を克服し、新たな世界を生み出せるのだろうか?番組は、あるミッションを与えられた「考える」プロが、どんな思考・思索のプロセスを経て、解答にたどりつくのか、そのプロセスに徹底的に密着し、独創の秘密に迫る。

石田衣良って、しゃべり方が気分悪いので見ないようにしているのだけれど、新聞のテレビ欄で紹介されていて、ちょっと面白そうだったので録画予約して、いま見ているところ。
べつの紹介文。
http://tv.goo.ne.jp/contents/program/008/0031/20071225_2300/index.html

▽自殺を防ぐ童話を作れ▽石田衣良・ミッションに挑む!
ドキュメント考える◇各分野の"考えるプロ"がさまざまなミッションに挑戦。その過程を追い、優れたクリエーターがどのように困難を克服するのかを解き明かす。今回の挑戦者は、直木賞作家の石田衣良氏。「自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話を作れ」という制限時間48時間のミッションに臨む。頭に思い浮かぶプロットを紙の上で図式化するという独特の手法でテーマを熟成させていく石田氏。そういった作業が進む中で、もう一人の自分が物語を作り上げていくのだという。1カ月平均300枚の原稿を仕上げ、雑誌やテレビの取材を受けながらミッションに挑む彼は、どんな童話を生み出すのか。

プロットを紙の上で図式化、みたいなところだけおもしろそう。
マインドマップでも何でもいいけれど(あ、石田がマインドマップを描いてたわけじゃないですが)、アイディアを紙の上に落書きみたいに描いていってそこからだんだん図式ができてくる、みたいなプロセスは、そういう発想法のテキストなんかには出てくるけれど、そういうのはじっさいにやってる人のやってるところを見るのがいちばんてっとりばやいわけで、そのために、石田が手遊びみたいにして紙にあれこれ書いていくってところだけでも、おもしろいし、学生に見せてもおもしろそう。
でも、石田という人の自己演出もあり、NHKがそれに輪をかけたということもあり、なんかこう、石田の集中力とか石田の若かりしころの苦悩だの、創造の神だの、そういうめにみえないものをオチに持ってくる感じでそのへんはくだらなかった。
ちなみに、「ミッション」なるものの結果として書かれた童話なるものが、もちろん番組のさいごのところで紹介されるのだけれど、まぁくだらない。
でもって、このへんはNHKをさほどみくびったものでもないと思ったのだけれど、その童話を、番組のエンディングのタイトルにかぶせる形で中学生かなんかのクラスに読ませて感想を言わせていて、一人はいちおう褒めたようなことを言い、もう一人が、まぁ正直に辛らつな評を言い、そこで、その評を見た石田が「ハハッ!」と笑うところで終わり。