「58歳女、他人の家の押し入れ天袋で生活」というニュースを聞いて『家屋と妄想の精神病理』を読み返したりする。

まんまじゃんと思いつつ。

家屋と妄想の精神病理

家屋と妄想の精神病理

おっとこういう本もあるのですね。→と思ったら同じ本の増補改題であるらしい。http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080530-366119.html

58歳女、他人の家の押し入れ天袋で生活
 見知らぬ独身男性宅に勝手に忍び込み、何も入っていない天袋に住み込んでいた58歳の女が、住居侵入の疑いで福岡県警粕屋署に現行犯逮捕されていたことが29日分かった。同県志免町の無職男性(57)が自宅の食料がなくなっていくことに不審を持ち、不審者の静止画像を携帯電話に転送する警報装置を室内に設置して発覚。当初、空き巣犯とみていたが、“同居”していたことに捜査関係者も驚いた。
 志免町の民家に忍び込んだとして逮捕されたのは住所不定、無職堀川タツ子容疑者(58)。調べによると、堀川容疑者は28日午後3時ごろ、志免町の男性宅に許可もなく忍び込んでいた疑い。
 男性は独身で、部屋が5つある平屋住宅に住んでいた。ここ数カ月、冷蔵庫の食べ物がなくなり、台所が使用された形跡があることを不審に思っていたという。何者かに侵入されていると確信し、室内に警報カメラを設置した。不審者が画面内に入ってくると、自動的に携帯電話に静止画像が送信される仕組み。28日午後3時ごろ、自宅を出た男性は約10分後、警報システムの作動で携帯電話を確認。居間にいる人影をはっきりと確認し、すぐ110番した。
 最初は空き巣と思ったが、外に通じるドア、窓などが開けられた様子がない。男性の許可を得た家宅捜索で、“密室トリック”のなぞが判明した。未使用で荷物のない客間の押し入れ真上の天袋から見知らぬ女、堀川容疑者がのそのそとはい出てきた。高さ約40センチ、幅約2メートル、奥行き約1メートルの平べったい空間。布団代わりのマットを持ち込み、水分補給していたのか空のペットボトルが散乱していた。
 堀川容疑者は「住むところがなくて…」と容疑事実を認めている。同署では数カ月間住み着き、さらに別の独身男性宅にも忍び込んでいた余罪があるとして捜査を進めている。
[2008年5月30日7時34分 紙面から]