『効率が10倍アップする新・知的生産術』っていうか何が悲しくて自分がグーグル化しなあかんのや。

学校帰りで買った本をパーと読むシリーズ三冊め。

「フハハハハハ。お前をグーグル化してやろうかぁっ!」とか、デーモン木暮閣下じゃあるまいしねえ。
まぁ、誰もがつっこんでるだろうと思うけれど、この本の中で、2000円より安いベストセラーの本はしょーもないのが多い、と書いてあるので、この本じたいたいしたことないのだろう。ていうかたぶんわかって書いてはるとおもう。
ていうか、「自分がグーグル化」だとか「情報が通貨」だとか、そのへんのアナロジーの仕方がなんか理屈が合わないかんじが気になる。あんましそういう理屈は得意ではない人なのでは、と思う。
本の表紙の次のところに、写真頁がはさまっていて、フル装備にグーグル化&自転車通勤の著者の人の姿が紹介されてて、まぁその写真のインパクトはある。写真のインパクトの余韻で読ませる、理屈ではなくて、というかんじ。やー、それはやはり重要なことではあって、こういう本は、理屈より、「じっさいにやってる人の姿」のほうが説得力があるわけですし。
ただねえ、じゃあ、この本の言ってることを自分がやりたくなったかというと、あんましならなかったわけで、なんかこう、筋トレやって速読術やって通勤時間はオーディオブックを倍速で聴いて、酒煙草嗜好品を絶って、動物性蛋白や白米白パン白パスタ白いもの一般は身体によくないので玄米菜食をして、定時の睡眠時間を確保することによってストレスを解消する、みたいな人に、なりたいですか?ということだった。わたくしはなりたいとは思わなかった。
なんかこう、なんとかハックみたいな人たちには結構うけてるみたいだけれど、なんか、そこまでではない感じだなあと思った。