本因坊戦は、羽根君ががんばって3連敗後の3連勝。すごくなってきましたね。

じぶん的に羽根君のイメージは、育ちのよろしいおぼっちゃんなかんじで、見た目そのままの好青年なかんじで、あんまり争いごとは好まなくて、あざといこともやらず、勘定が細かいということもなく、押しの強さもなく・・・あれ?なんでそれで勝てるんだろう?というかんじなのだけれど、
「羽根が第5局に続き、秀紳の大石を仕留めて快勝。持ち前の粘り腰で3連敗後に3連勝と巻き返し、決着を最終局に持ち込んだ。」ということで、ちょっと見直した。
面白くなってきた。
なんとなく本因坊というタイトルのイメージが、羽根君にあってるような気が。
http://mainichi.jp/enta/igo/news/20080718ddm041040058000c.html

囲碁:第63期本因坊戦七番勝負 羽根粘り最終局へ−−第6局
 <先番・羽根直樹九段−本因坊秀紳>

 静岡県伊豆市の玉樟園新井で16日から行われた第63期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は17日午後6時6分、211手で挑戦者の羽根直樹九段(31)が本因坊秀紳(31)に黒番中押し勝ちし、対戦成績を3勝3敗とした。残り時間は羽根4分、秀紳1時間15分。第7局は22、23の両日、新潟県妙高市の赤倉観光ホテルで行われる。

 羽根が第5局に続き、秀紳の大石を仕留めて快勝。持ち前の粘り腰で3連敗後に3連勝と巻き返し、決着を最終局に持ち込んだ。

 羽根は封じ手の黒57(17十一)から黒59(18十二)と、右辺の白に厳しく迫った。右下に強大な厚みを築いた後、左上でも黒85(6六)と切りを入れて白を分断した。

 さらに、羽根は黒111(9八)から113(9十一)とパンチを繰り出す。秀紳は白116(7十一)から118(6十二)と反撃。互いの大石の生死が絡む乱戦に突入した。羽根は秒読みに追われながらも、大石を取りきった。【金沢盛栄】

 ◇攻め合い大丈夫と−−羽根九段の話
 封じ手のあと、黒59以下を打つ気になりました。黒97(8四)のノゾキから、白一子を取れて、やれるかなと。最後の攻め合いは大丈夫だろうと信じていました。

 ◇黒97許して苦しく−−本因坊秀紳の話
 封じ手以下の手順には感心しましたが、形勢はいい勝負だと。でも、黒97を許して急に苦しくなりました。この手を打たせないように工夫すべきでした。

毎日新聞 2008年7月18日 東京朝刊