『グロテスクな教養』。グロテスクで笑える本。

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))

まぁこういう本は、グロテスクなギャグがまんさいで、そのうち何割かは身につまされつつ笑えて、何割かは「ぬるいな」とスルー、何割かは、そこまでいうのは人間としていかがなものかと唖然とする、というかんじになっているものなのだけれど、その何割・何割・何割、というのが本によっても違うしそれを読む人によっても変わってくるわけなのだけれど、なんというか、かなり身につまされつつかなり笑えたし、掛け値なしに笑えたギャグもたくさんあった(ただし半分以上は中野孝次のせいだが)。で、そこまでいうのは人間としていかがなものかという箇所も男子パートで一箇所、女子パートで一箇所はあったような。というわけでよい本である。
専攻スタッフが研究室の学生さんに薦める新書のリストの中に入っていて、私も自分が読んでないのは手に入れて目の前にずっと置いていたのだけれど、ようやく読んだ。学生さんたちに、こういう教養論論がピンとくるかどうかはわからないのだけれど。