電車で読む『就活のバカヤロー』。学生に読ませたい。

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

いちおうあとがきの日付が10月で、11月に出た本なのだけれど、感覚的には去年の前半とか一昨年とかのかんじで、「売り手市場で・・・」みたいなラインで書いてあるのはちょっと注意して読む必要はありそう。
しかし、よい本。
就職活動で、とってつけたみたいにリクスー着て棒読みかつワンパターンの自己アピールをする学生は「気持ち悪い」し、進路実績を増やすために「キャリア教育」とかなんとかわかったようなわからんようなことを内容空疎なまま膨れ上がらせていく大学も「気持ち悪い」し、優秀な学生を囲い込むために必死かつあざとい採用活動や宣伝広告をしまくる企業も「気持ち悪い」し、それらをつなぐと称して実は建前とは逆にマッチポンプ的に就活を歪めまくっている就職情報会社も「気持ち悪い」。でもそれは、けっきょくみんな足抜けできない茶番劇ってことで、みんなが被害者でもある、と。
学生諸君に読んで欲しい本ではある。