『家族とこころ(改訂増補版)』がでた。

家族とこころ―ジェンダーの視点から (SEKAISHISO SEMINAR)

家族とこころ―ジェンダーの視点から (SEKAISHISO SEMINAR)

近代から連なる社会構造の変動と、人間のこころ・意識とを媒介するジェンダーの視点を中心に、法学・臨床心理学・社会学の3領域から家族をめぐる社会現象を考察する。2005年以降の動向をふまえた改訂増補版。

・・・てことで。
第三部、社会学パートでは、短い補論がくっついたという。
まえの05年版では、「家族とこころ」ってテーマの本の中で階層論っていうかブルデューハビトゥス論をぬけぬけとひっぱってきて、心ってハビトゥスだろ?家族って世帯だろ?「家族とこころ」なんだから文化的再生産論で合ってんだろ?とばかりに居直ったりしていたのだけれど、
今回は、さすがに世間的にも、家族とこころのテーマでの階層論(っていうか「格差社会」論ですね)も珍しくなくなってるので、前回もりこまれなかった雇用の流動化と管理社会と家族とこころ、みたいな話題を補論で。
あとまぁ、会話分析でおなじみサックスさんの成員カテゴリー化装置の議論で子どもの描画療法のケース記述を読む、とか、アリエスとかドンズロとか、そのへんはまぁかわってない。