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今春卒業予定 大学生内定率2・4ポイント減 今冬から悪化顕著
3月13日14時57分配信 産経新聞
今年3月卒業予定の大学生の内定率が景気後退の影響で、今冬に入り急速に悪化していることが13日、厚生労働省と文部科学省が行った調査で明らかになった。内定率は平成15年以降、今年10月までは毎年、前年を上回る高い割合で推移していたが、12月調査で前年同月比1・1ポイントの減少に転じ、2月調査では同2・4ポイント減と、その傾向が顕著となっている。
厚労省は「経済情勢の悪化を背景に、募集の抑制や採用の厳格化が進んでいる」と分析している。
調査によると、大学生の2月1日時点での内定率は86・3%。前回12月調査の80・5%から5・8ポイントしか増加しておらず、過去10年で最も伸び悩んでいる。
男女別では男子が86・5%(前年同期比2・7ポイント減)、女子が86・2%(同2・0ポイント減)となった。短大は75・8%(同0・9ポイント減)で、専修学校は78・8%(同2・8ポイント減)と、いずれも内定率は前年同期を下回った。
高校生も大学生と同様に、11月末の調査から前年同期を下回り、1月末の内定率は87・5%(同1・9ポイント減)となった。中学生は求職者が2676人と母数が少ないが、内定率は18・9%(同6・8ポイント減)と大幅に悪化した。
今後も内定状況の悪化が予想され、厚労省は対策として、未内定者への就職情報の提供や、介護など比較的求人の多い業界を集めた就職面接会の開催などを検討しているという。