ゲーム通じ「助け合い意識」

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20090530-OYT8T00204.htm

ゲーム通じ「助け合い意識」「ピア・サポート」導入広がる

 ゲームなどを通じ、助け合いの意識を高める「ピア・サポート」の手法を学校現場で生かす取り組みが広がっている。

 「こっちやで」「ちょっと待って」。大阪市立大正西中2年4組の教室で先月末、複雑に絡み合わせた「人間知恵の輪」を懸命にほどこうとする32人の歓声が響いた。元の輪の形に戻すためには、つないだ手と手の間をくぐったり、倒れそうになる友達を支えたり。生徒らは「温かい気持ちになれた」と笑顔を見せた。

 ピア・サポートはゲームやロールプレイ(役割演技)で相手に配慮した表情や声の掛け方を考える手法。「友達付き合いのコツ」を学ぶことができ、いじめや不登校対策として注目を集める。日本でも教員向け指導案の研究が本格化し、大阪市教委は2007年度から教員向け養成講座を開設。目を閉じた友達を後ろから支えて誘導するゲームなどに取り組んでいる。

 市立淡路中では08年度、1年生20人が母校の小学校を訪ね、引き算を教えようと知恵を絞った。トランプを使ったり、「すごいね」と声をかけたり。生徒らは
目線の高さを児童に合わせる大切さに気付いたという。

 07年度に学年を超えてウォークラリーに取り組んだ市立中道小6年のグループは、「優しく声を掛けられてうれしかった」という手紙を下級生からもらった。

 少子化核家族化が進み、子どもたちが集団生活をする体験が不足がちと指摘される中、大阪市教委の菱田準子・主任指導主事は「互いをいたわる気持ちが地域や家庭だけでは学びづらくなった」と語る。現状ではスキルを身につけた教員も限られているが、日本ピア・サポート学会常任理事の栗原慎二・広島大教授は「継続的に取り組めるよう各地で研修体制を確立する必要がある」と話している。(辻阪光平)

(2009年5月30日 読売新聞)

ピアサポってのもあるわけなのですが。
どうちゃうねんってはなしですが。
なんか、東京湾の魚が神奈川と千葉で別の名前で特産物になってるみたいなことかな。