通勤電車でさらっと読んだのが『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』。当たり前のことをせよ。

この本、通勤電車の片道でさらっと読み飛ばせた。こういう本は嫌いじゃないのでそこそこすんなり読んだ。まぁ、当たり前のことをしろという当たり前のことが書いてある本ではある。
利益を5倍にするのなら、単価を5倍に(までほんとはしなくてもいいですが。原価は一定なので。でもそれはともかく)したって売れなくなるだけなので、顧客数を5倍にするしかないだろう、と。ハイそれはそのとおりです。
腕利きの営業マンが一日あたり10人に会っていたのを50人にできるかというと、それもムリだし、人件費がたいへんってのもある。そしたら、チラシとかダイレクトメールを大量に印刷したらいいだろう、と。ハイそれもそのとおりです。
そしたらチラシになにを書くかというと、頭をひねって工夫しても意外とダメで、なぜかというとこっち側の独りよがりになってしまうからで、それよりきっちりとした顧客アンケートをとって、「うちの商品に決めてくれた顧客はなぜどうやってうちの商品に決めてくれたのか」をきっちり把握してから、それをもとにチラシをつくれば訴求力があるだろうと。はい、まったくそのとおりです。
そのためには、従来やってきた顧客アンケートをまずは改善して、販促に直結するような情報を有効にえられるような実戦的なアンケートからつくらなきゃね、と。はい、そうでございます。
というわけで、まぁ基本おっしゃるとおりである。それがふつうできているかというと、できていないかもしれない以上、この本はよい本なのだろうし、いくつか挙げられている事例もわかりやすい。こんなテーマで本を書くぐらいの人なので、簡潔にわかりやすくて実用的で、それ以上のペダンチックなところはさっぱりないという本。