- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: DVD
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ミシェル・ファイファーが、場末のコンパニオンかなんかをやってた人なのだけれど、年末年始営業で行ったリゾートホテルの部屋にラジカセを持ち込んでいて、毎晩、大音量でエリントンを聴いている。高級娼婦のジャンヌ・モローがビリー・ホリデイを毎晩聴いてるって映画があったけれど、毎晩エリントンってのも志が高くてわるくない。
ピアニスト弟のほうは、安アパートの壁にエヴァンスの写真なんか貼っちゃって、ときどき近所のジャズバーで弾かせてもらって昔の夢に浸ったりしてる、これ、なかなか上手。なのは、ピアノが吹き替えで、中の人は音楽担当のデイブ・グルーシンだから。
で、ミシェル・ファイファーが吹き替えなしで歌っている割にはちゃんとジャズボーカルしてて、ジャズ気分になれるのでふつうにいい映画。だいたいこういうのは、最初の一声唄うところが勝負としたもんなのだけれど、オーディション場面での最初の唄うところではまあまあだったけれど、最初にラウンジで唄う一声めのところが工夫されていて、ジャズシンガー来た!感が出てて、そこからは素直に乗っていけた。