通勤電車で読む『みんなのPA系ゲーム243』。学生に持たせたい。

みんなのPA系ゲーム243

みんなのPA系ゲーム243

何年も前に買っていたのだけれど、気が向いてようやく読んだ。よかった。
まず、「PA(プロジェクトアドベンチャー)」というのがなにがしかのキーワードである、というわけで、それはピンと来ないことである。「エンカウンター」にせよ「インプロ」にせよ、「遊びリテーション」にせよ、「キャンプゲーム」にせよ「教育研修ゲーム」にせよ、名が体を表わす必然性のある呼び方なんだけれど、プロジェクトとかアドベンチャーとか言われても、コンセプトがさっぱりわからない。それはこの本を読んでも、けっきょく「PAありき」みたいな地点から書いてあるのでよくわからない。そういう気配をかぎとって、ながらく本棚におきっぱで手を出さずにいたのだけれど、通勤電車の気楽な退屈しのぎという強力なモチベーションがあるものだから、とにかく見てみたら、さしあたり学生に持たせたいわーというかんじ。ここ数年、学生を小学生相手のボランティアに行かせたりしているのだけれど、そんときとか、あと、研究室の合宿研修なんかでも、やっているような&使えそうなゲームがずらずら並んでいる。ある意味、不必要な理屈付けを省略してゲームだけがだらだら並んでいるのが、便利っちゃ便利である。似たようなゲームのヴァリエーションがあれこれ並んでいて、そういうところをしっかり味わってくれる学生さんなら学ぶところは多いだろう。ゲームが243個並んでてこれで1600えん。たとえば一年生の早いうちにこれを買わせて手元に持たせておけば、学生さんたちはこの手のゲームの「持ちネタ」を一定数、持てるし、ボランティアのときなんかにけっこう使えるし、また、なにはともあれこういうゲームみたいなもんがひとつの専門領域を構成しているのだ、それに熟達することはなにがしかのことなのだ、という枠組みを、学生さんたちの頭の中にインストールすることができるんじゃないか。

Project Adventure Japan | Bring the Adventure Home
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