本日の意外にも拾い物だったけど学生に薦めるかどうかは別な新書。『読ませるブログ』。

読ませるブログ (ベスト新書)

読ませるブログ (ベスト新書)

学生に薦めるべき新書を物色するシリーズ。わけあって、ライフログ関連のものがあれば薦めたいと思っている。で、近所の小さな本屋さんでふと見たら、この本があって、棚から出したり戻したりして結局購入。読んだら瞬殺で読めた。著者は、予備校で小論文の指導をしたり小論文の専門塾をやったりして今は大学の教授。で、この本、2009年4月発行で、前半は、いい時代になったじゃないか、みんなブログを書こう、いいぞ、という話、後半は、具体的な文章の書き方。ブログ、という具体的なものが念頭にあるので、小論文の書き方のハウツーとしてもわかりやすい気はする。でもキモは、具体的なあれこれの書き方うんぬんというより、読者がじっさいにブログというのを書き始めたら、それが練習にもなって、けっきょく文章って上達するよね、というところだと思う。そのいみでは、学生さんにこの本を薦めて、それでブログを書き始めるやつがおれば、プラスだろうなあというふうには思う。ちなみに、2年前の本なので、Twitterというはなしにはならないけれど、やはりTwitterだと文章の練習というかんじにはならないわけで、やはりブログ、ということになるのだろう。ブログ、ということで、読者を意識するとか、構成を考えて作文するとか、それによって自己表現力や洞察力やサービス力がつくのだ、とかなんとかそういうことが言われている。それはそうだ。しかしまたそのへんが、学生さんからして「いまさらかよ」感がでてくるかもしれんというのはある。でまあそれもふくめ、冊数の限られたリストの中に、他の本を差し置いてこの本をわりこませるかどうかについては、ちょっとどうかわからないですというところはある。