「【赤木智弘の眼光紙背】ニセ節電には騙されないぞ」という記事。やはりそうでしょう?

さるかたが言及してらした。
http://news.livedoor.com/article/detail/5451394/
いや、こっちのほうはそうでもないですがテレビでは、ということは国民的にということになっているのだけれど、節電しなくてはならないということになっていて、いやーでもなぁ、発電所で作ってる電気って基本的に充電してとっておけるものではないような気がして、そのために揚水発電というものがあるんだぞ(揚水発電 - Wikipedia)という科学クイズみたいのをむかーし読んだこともあって、まぁ今はどっかに蓄電しておけるのかなんかしょせん文系なものでようわからんのですけれど、でもそれにしたってそれは効率の悪い話なので、電力というのは基本的には化石燃料より非効率なもんだと思っていて、なーにがオール電化でエコだよ、とつねづね授業の余談なんかではついつい悪態をついたりしていたわけだけれど、そういうわけで、節電とかいったって、せっかく作った電気はなるべくさっさと使わないと非効率じゃないか、わからんなあおかしいなあ、と思っていたのである。計画停電って、わたくしの理解では、ブレーカーが落ちるのをビビってる的なニュアンスじゃなかったっけ、それと節電とか、使ってないコンセントを抜けとかは、別のはなしだよなあ、と思う。
なので、こういうことを言ってる人がいるとやっぱりねと思って、いくらでも丸山眞男をひっぱたいてくれたまえと思う。

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震災で福島第一原発をはじめ、多くの発電所がダメージを受け、そのために電力供給能力が大幅に低下し、輪番停電の実施を余儀なくされている。
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 そうした節電が求められる社会状況で、私が気になっているのは、ちょっと前に盛んに議論になり、いつの間にかうやむやになったはずの「コンビニの深夜営業の自粛」という話が、また噴出し始めたことだ。
 最初に言い出したのは、やはりというかなんというか、我らが東京都知事石原慎太郎が、蓮舫節電啓発担当相と面会したときに、コンビニの深夜営業を制限するよう求めたそうだ。(*1)
 そして最近だと、舛添要一が「真夜中の12時に多くのコンビニが開いている必要が本当にあるのか。病院などにこそ、深夜の電力を確保すべきではないか」と述べている。(*2)
 彼らの間違いは明白である。
 電気というのは基本的には「その時その時で発電し、消費する」ものであり溜める事ができない。つまり、夜中に節約した電気を、夕方のピーク時に回すことはできない。
 かつての「オイルショック」であれば、燃料の節約に大きな意味があったのかも知れないが、今、東日本が抱えている電力問題は燃料不足ではなく、電力利用がピークになったときに、十分な電力供給ができないという問題である。必要なのは、夕方のピーク時の節電であって、コンビニが深夜に消費する電力は、今の問題とはまったく関係がないのである。
 そんなことも理解できず、彼らは「節電するならコンビニの深夜営業を止めろ」と言っている。彼らに危機管理能力や状況の理解力がないのは明らかといえよう。

でもって、

 しかし、私は「電力問題への正しい理解」だけでは、石原や舛添に対する反論には十分でないと考えている。なぜなら彼らがコンビニの深夜営業を自粛させようとする目的は節電ではなく、「コンビニの深夜営業を必要とするような生活様式に対する批判」だと考えられるからである。
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なわけですね。ですわねえ。