『ジャンヌ・ダルク裁判』みた。ジャンヌ・ダルクがちょっと美人。

ジャンヌ・ダルク裁判 [DVD]

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手元の未見のブレッソンを見るシリーズそのに。これは歴史ものというか、有名な話ということなので、説明がそっけなくてもわかるひとにはわかるということなのだろうか。ま、ようするにジャンヌ・ダルクさんが宗教裁判にかけられて有罪になって火あぶりになる、というはなし。ていうかそのまえに、ジャンヌ・ダルクさんは男装の美少女戦士的なことで大活躍したってはなしがあってそっちのほうが映画の絵的には派手になってよさそうなんだけれど、この映画ではいきなりジャンヌさんはつかまっていて、ほとんどが裁判シーン、っていうか聖職者との問答の一問一答シーンと、独房でじっとしているシーンの繰り返し。ほとんど絵替わりがしないという。それでたいくつかというと、ま、たいくつといえばたいくつなのだけれど、なんか妙にジャンヌさんが今風の顔立ちで、なんか事務所で地味に秘書でもやってそうなかんじ。服装もなにせシンプルな男装ってことで、あまり時代劇っぽくないんであった。で、笑顔はないのだけれど、地味ななかにもちょっと美人ふう。聖職者のおじさんたちがよってたかって地味な美人にえんえんと難癖をつけつづける、というのは、見ていてたいくつしないといえばたいくつしない。で、オチはわかっているものの、おはなしは直線的に進んで、けっきょく地味な美人が火あぶりになっておしまい、という。みもふたもないというか、シネマトグラフおそるべしというか。