本因坊戦第二局。BSの中継の聞き手は高倉梢アマ6段。この人の女子力は一周回ってアリってぐらいの相づち芸。要録画。

今期の本因坊戦、山下本因坊に羽根くんが挑戦、ということだけれど、心情的には本因坊はなんとなく羽根くんにとらせたいって気はする。第一局は山下くんが快勝してたので羽根くんがんばれといいたい。
それはそれとして、今日と明日が第二局で、BSでやってる中継の、聞き手が高倉梢アマ6段(http://www.dis15.com/02instructor/index.html)。この人の聞き手っぷりはすさまじい。女子力っていうか。だいたい、アシスタントとか聞き手とかそういう役回りは、ジェンダー的に女子役割ってことで、女子的なステレオタイプになってしまうとしたもので、それは政治的に正しくなかろうと、ふつうはそうなってしまうのだけれど、この高倉サンの相づちっぷりはその水準をはるかに超えてる。わざとらしいとか媚びてるとかそういう感想を持つ人もあるだろうけれど、わたくしてきにはこの人はぜったいに確信犯的にやってると思う。この人の相づちを媚びてるとか感じる人はまだ甘いと思う。
パターンが決まっていて、1)つねに笑顔、2)素人みたいな質問、3)笑顔キープで解説者の目を見上げてじっと覗き込んで口はちょっと開けて半笑いで解説者の答えを待つ、4)解説者が答えると、「あー!」と言ってすごくなっとくしたみたいにものすごくうなづいて、5)決めの笑顔をニッコリ。だいたいこういうパターンを、30分なら30分、2時間なら2時間、放送時間中ずっと粘り強く繰り返すんである。ほとんどインテルの長友に匹敵するスタミナだと思う。これはすごい。
だいたい囲碁解説の聞き手を女流棋士がやってるときに錯覚しやすいのだけれど、この人たちプロだったりアマ高段者だったりするわけで、テレビで解説してるレベルのことぐらいはたぶん本当はかなり全部わかっているはずなのに、「聞き手の女の子」の役回りを演じてるんである。そのなかでも高倉梢アマは断然すごい。やー、いわゆる女子力というのであれば、もっと自然でさりげないほうが女子力が高いってことになるかもしれないけれど、そういうのはそれこそジェンダー的にどうなのよ、というかんじがするわけで、やはりここは高倉サンのすさまじさを尊敬したいところ。