- 作者: S.ブラントン,馬場謙一
- 出版社/メーカー: 日本教文社
- 発売日: 1972
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で、この本の出版は、じつはその精神科医が亡くなってから、妻の手によってメモをまとめられて注釈をつけられて出版された、ということで、そのへんが独特の色合いを与えている。
まぁ、理論的にとか、精神分析について知りたいとか、そういうことでいえば、ちょっと肩すかしかも。まぁアメリカの精神科医、よくもわるくもいろいろと無自覚な感じがして、ユダヤ人に対する差別心とか、黒人に対する差別心とか、キリスト教に対するスタンスとか、おやおや?と思うようなくだりがけっこうあって、それがまた正直に翻訳に出ているあたりが時代性。でもってまた、それを妻が、「うちの夫は立派で・・・」みたいなスタンスでまとめて注釈をつけて出版しているあたりも、うむ、というかんじ。で、そういう目線に映ったかぎりでの、フロイトの姿、である。