- 作者: 柄谷行人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2012/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このへん、『一般意思2.0』よりふつうによかった。デモってめんどくさいんだけど、そこのところをえいやっと乗り越えて、参加する。ひとりで参加ってのはハードルが高いので、まぁ、誘い合わせてすなわち連帯をして参加する。そうすると、ゴキブリみたいに、1人いたら100人、みたいな勢力になる、と。やっぱり民主主義って、まぁそういうどっかしらフィジカルなめんどくささをともなう政治参加というのがあって成り立つのだと言われれば、なるほどと思うし、それ抜きにネットがどうのとか言ってたり、まぁ匿名でネットでやいやい言っててもファシズムにしか行きつかないし、けっきょく人気者の政治家を祀り上げて依存することにしかならないよ、と。なるほど。ネットが政治を変えることはない、ただ、「人がデモをする社会」になることで人々がネットを活用するようになるのだ、と。なるほどね。じつにベタでまっとうなことを言っている。