通勤電車で再読する『ブッダの方舟』。

ブッダの方舟 (河出文庫)

これは学生さんに勧めるには意外とむつかしそう。対談形式で、文庫本の背表紙の著者欄には中沢新一・夢枕獏・他、という表記になっているのだけれど、この「他」というのがくせもので、大学院を出て僧侶をやっている、中沢新一の弟子だかなんだかという人。実質は、中沢新一と弟子が競争で喋りまくっているので、たとえば河合隼雄と中沢新一の対談本のようなのんびりとした素人向けのおはなしにはなっていない。おもしろかったけど。親本の出版が８９年。