ここ数日読んでた『ユリイカ 特集・武田百合子』。

ツイッターを見ていたらちらほらと言及されていて、某日、例によって非常勤先最寄りの書店で購入。寝る前とかに読んでいた。武田百合子というと、自分が大学院生かオーバードクターから就職したぐらいのころに読んでいて、就職したら日々が社会人らしく息苦しくなってきて『富士日記』の中巻までで止まってしまって下巻は読んでない、とかたしかそんな感じだと思う。いいことはわかっているけれど自分がもはやそれを読める状態にないわけで、いつかまた読める日が来るのだろうかと思いつつ、こういう特集号で一冊ぎっしり武田百合子についてあれこれ書いてあると、まぁそこはそれ研究的なかんじの文章はあんまりなくて(もしあってもつまらなくて)ということはあまり目を見張るような斬新な切り口みたいなものはなくて、みなそれぞれに百合子愛をたたえて語ってあるものなので、幸福と言えば幸福、おなかいっぱいといえばおなかいっぱい、つらいといえばつらい(なにしろ他人の幸福なもんで)という感じで読むのに数日かかった次第。