『新版 教育社会学を学ぶ人のために』が出たですね。

新版 教育社会学を学ぶ人のために

新版 教育社会学を学ぶ人のために

少し前から広告に出ていて待っていました。出ましたね。

新版 教育社会学を学ぶ人のために
 
石戸 教嗣 編
定価2,415円(税込) 2013年10月発行 四六判/292頁 ISBN978-4-7907-1607-5
待望久しい「新版」――各領域の研究動向・理論的課題の整理に重点を置き概説書や入門書にはない独自の視点を示す。研究の流れと今後の課題/経済・政治と教育/学校・教員論/個人的領域と教育/ネットワーク社会と教育/教育社会学の半世紀
 
目次
 
はじめに
 
序 章 教育社会学とは―教育をどうとらえるか 石戸教嗣
 1 社会化と教育
 2 不明確化する社会における教育
 3 教育社会学の可能性
 4 本書の構成
 
第一章 教育社会学の展開と課題 石戸教嗣
 1 社会学と教育社会学
 2 日本と欧米における教育社会学の歩み
 3 一九九〇年代以降の教育社会学
 4 教育社会学の課題
 5 教育の「希望」と教育社会学
 
第二章 欧米における教育社会学の展開―ポストモダニズムの課題を問う 天童睦子
 1 教育と権力
 2 ポストモダニズムと教育の課題
   ―フェミニズムポストモダニズムの知識論を中心に
 3 二一世紀の教育社会学グローバル化時代の知識伝達へ
 
第三章 社会移動と格差社会―後期近代の社会イメージ 岩井八郎
 1 出自か能力か
 2 格差社会と対抗戦略
 3 メリトクラシーマイケル・ヤングの遺言
 4 能力のセンサス
 5 メリットのあいまいさ
 6 日本の「現在」
 
第四章 ガバナンスと教育計画―地域の再編と教育行政 山内乾史
 1 課題の設定
 2 ガバナンスとは何か、教育計画とは何か
 3 中央集権、地域主権、学校主権
 4 地方分権化のメリットとデメリット
 5 地方分権化の課題―ローカル人材の育成
 
第五章 教育現実の言説的構築―教育装置の視点から 高橋均
 1 教育社会学における教育言説研究の意義と課題
 2 教育社会学における教育言説研究の系譜
 3 バーンステインの言説論に依拠したアプローチ―教育言説分析の新たな視点
 4 バーンステイン理論の実証分析への架橋―「子どもの居住空間に関する言説」を事例に
 5 教育現実の言説的構築―教育言説研究の一視角
 
第六章 カリキュラムと学力問題―教育改革との関連 保田卓
 1 PISAショックと「ゆとり教育
 2 学力・階層・「隠れたカリキュラム」
 3 「新学力観」と教育評価
 
第七章 教師という職業―教職の困難さと可能性 山田哲也
 1 近代学校と教師―「教職」の誕生
 2 教える仕事に付随する独特の困難
 3 教員文化の特質とその今日的諸相
 4 教育改革と教職の再定義
 5 組織とプロフェッション―教職の可能性を支える条件
 
第八章 ジェンダーセクシュアリティと教育―アイデンティティのゆらぎ 宮崎あゆみ
 1 男女平等への葛藤
 2 ポストフェミニズム言説を超えて―多様な女性性/男性性/セクシュアリティの探求
 3 フェミニストポスト構造主義エスノグラフィ―ジェンダーセクシュアリティ/階層/人種の構成とゆらぎ
 4 教育とジェンダーの深化に向けて
 
第九章 子ども・若者の世界とメディア 井上義和
 1 「教育とメディア」研究の視座
 2 メディア接触と個人のあいだのミクロな関係
 3 メディア技術と社会のあいだのマクロな関係
 4 教育とメディアの新たな関係
 
第一〇章 ネットワーク社会と教育 石戸教嗣
 1 ネットワーク社会への移行と教育
 2 ネットワークを求める教育システム
 3 子どもと教師とネットワーク
 4 ネットワーク型教育システムの展望
 
付 章 教育社会学の半世紀―回顧と展望 柴野昌山
 1 パラダイム論争の意味
 2 学問的アイデンティティの拡散
 
参考文献/索引・執筆者紹介