『赤ちょうちん』。まさかのサイコホラー。

赤ちょうちん [DVD]

赤ちょうちん [DVD]

つんどく状態のものを見るシリーズ。秋吉久美子目当てで録画していたのであろう。1974年、日活のいちおう一般映画で、かぐや姫の曲ありき、タイトルから発想しましたなかんじの青春同棲モノ映画。ぐらいなかんじで見始めたのだけれど、なんだか途中からイヤーなかんじのサイコホラー的な演出がちらほらしてきたような感触があって、変だなあと思いながら見ていた。高岡健二と秋吉久美子がひょんなことから同棲を始めて、四畳半の安アパートに住むのだけれどあれやこれやで居心地が悪くなり引っ越す、次のところでもまたあれやこれやで引っ越す、また引っ越す、というぐあいにしておはなしが展開していくのだけれど、行く先々のアパートの管理人というのがいちいち薄気味悪いんである。小松方正とか、悠木千帆時代の樹木希林とか。そして、イヤーなかんじに少しずつ、あるいは樹木希林なんかはあきらかにサイコホラーそのものみたいな感じで、イヤーなかんじに振舞い、サイコホラー濃度がじわじわと上昇してくるという。で、まさかの結末という。