ジョン・ゾーンでおなじみTzadikの「Great Jewish Music」シリーズより。バカラック、マーク・ボラン、ゲーンズブール。

Great Jewish Music: Burt Bacharach

Great Jewish Music: Burt Bacharach

Great Jewish Music

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ずっとまえに、DCPRG菊地成孔なる人の本の註の中で言及されてて気になってたのを、聴いてみた。バカラックマーク・ボランゲンスブールという人たちを「ユダヤ人」という括りでまとめて、それぞれトリビュート盤を作ってしまうというのも変な趣味である。そんなことをやってしまってるのが、ジョン・ゾーンがやってるTzadikというレーベル。で、ジョン・ゾーン周辺の人たちがカバーしているので、まぁあまり原曲のイメージを期待しないほうがよいわけで、不気味。いちばん不気味なのがバカラック集で、マーク・ボラン集はいちおうボラン・ブギーな感じがところどころでてくるし、ゲンスブール集は、まぁ歌がフランス語でぼしょぼしょ歌ってるだけで、なんとなくそんな感じがしてくるんだけれど、まぁこれは私がほとんどゲーンズブールを知らないのでなんともいえない。ただ、ちょうど先日の朝ドラで取り上げられてた「Je T'aime (Moi Non Plus)」は、みょうにさわやかで何ならボサノバっぽくカフェで流してても客が帰らないんじゃないかというぐらいだった − んだけど、いまよく見たら、それ演ってたのはチボ・マットさんだったようだ。