通勤電車でとばし読みの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』。ミニマリストという新人種だそうだが、まぁ薄い説教。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

なんか、ついこのまえ『もたない男』を読み(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20150703#p1)、まぁ同ジャンルということで人気本だといううわさなので読んでみたが、これはいまいちだった。「ミニマリスト」というのを、ちょうど朝のテレビで見かけてうさんくさく思っていた(だいいち、そんなデフレと少子化の権化みたいな人種を褒めてNHKだいじょうぶかいなと思いつつだった)ら、まさにこの本の著者が自称ミニマリストだったんである。で、読んでみたけれど、まぁ、『捨てる技術』とかこんまり先生とかに書いてあったこと以外は薄い説教だけで、なんかこう、こんまり先生との人間力の圧倒的な違いを感じてしまったわけである。『もたない男』への言及もあるけれど、あの本に流れる内田百間的な狂った論理性からなるなんともいえんそこはかとないユーモアみたいな上等なものもこれまたないわけで、なんていうか、まぁようするに一言で言うと薄い。人として薄い。