帰省列車で読んでたクワコー。『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』。

お盆休みとちょっとずらして、今年は帰省ラッシュをうまくかわしてよい帰省ができた。帰省列車で読んでいたのは、昔、新刊で出てたときに気になってた、あの『「吾輩は猫である」殺人事件』で有名な、奥泉光のいわゆる軽いユーモアミステリー。一巻目の解説の人が書いていたけれど、表紙イラストのクワコーがけっこうなメガネオサレ男子なので、タイトルともあいまって、本当にスタイリッシュなお話なのかと誤解するわけだけれども、もともとは『オール讀物』が初出ということで、イラストの先入観抜きに虚心で文章を読む限り、クワコーはビール腹の40歳ダメ中年である。でもって、舞台の「たらちね国際大学」というのも、まぁ著者の人が大学に籍を置いているのでそこがモデルなのかしらぐらいに想像していたら、けっこうな書かれようで、まぁ著者曰く「下流大学」ということなのでそうなのだろうけれど、そうとう容赦のない書かれようをしている。
で、まぁそれはそれとして、そこはやはり奥泉光、お話的にはとてもおもしろい。
下流大学教師と女子大生の活躍する<br />ユーモア・ミステリー 『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 (奥泉光 著) | 書評 - 文藝春秋BOOKS

あと、実家の本棚から、学生時代に読んでた野田秀樹を。
瓶詰のナポレオン

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