通勤電車と研究会の行き帰りの電車で読む『できる研究者の論文生産術』。

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

例によってAmazonに薦められて、なんかいいというレビューなども見て、それではということで、まぁ先月末の〆切の書き物がだいたい終わってから読んでみた。まぁ、言っていることは単純で、「時間ができたら書く」とか「時間さえあればなあ」とか言わずに、とっととスケジュールの中に定時の「執筆時間」を入れ込んで、コンスタントに執筆作業をする習慣づけをしましょう、「一気書き」などせずに粛々と作業を進めていきましょう、霊感が降ってくるのを待つとかばかばかしい、詩を書いてるんじゃなくて論文なんだから、おもしろくも感動的でもない文章をこつこつと書いていくのがいいのですよ、第一稿はめちゃくちゃな文章でいいのでとにかくできるだけさあっと書いてあとは書き直しでまともな文章にすべし、進捗を表にして管理するといいよ、励まし合うサポートグループを組織するといいね、投稿してリジェクトを食らってもへこたれずに書こう、理不尽な査読を食らっても、怒ったってさほどのプラスはなくてムダなのだから、だまって粛々と対応したほうが得だよ、でもってまともな雑誌ならリジェクトされるほうが確率が高いのだから、むしろ平気でどんどんリジェクトされにいくぐらいどんどん書いて投稿したらよかろう、うんぬんかんぬん、という。あたりまえのことがシンプルに書いてあって、そうだそうだと思う。まぁ、自分がそうできるかというとそれはべつのはなしだけれど。こういう「論文の書き方」の本って、気休めのために読むものだからして。