近所の本屋さんでつい買った『SHIORI EXPERIENCE』。これ何巻まで続くつもりなのかな。

コーヒー豆の挽くやつを主たる目的として買い物がてら近所の商店街近くの本屋さんに入ったら、買おうかなと思っていたマンガが見つからなくて、しかしなぜか平積みというかご丁寧に1〜5巻まとめて置いてあったこのマンガが目に入り、そういえば以前、面白いとかいう紹介をHONZかどこかで読んだような気がして、まぁどうせコーヒーを飲みながらぼんやりマンガでも読んでのんびり過ごすつもりでいたのでついつい買ってしまう。それで、さしあたり以前みかけた紹介を見てみようとHONZを当たってみたけれどみあたらないのだけれど、それはともかく、

新約“クロスロード"伝説、開幕──!!
“ジミ"な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン"な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!? しかも身に覚えのない“契約"のせいで「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」ことに。現在、27歳の誕生日を迎えたばかりのアラサー女子、その運命やいかに──!?

というおはなしは、まぁ面白かった。いちおう27歳の誕生日から1年間の物語になるはずで、しかし5巻が終わっても2カ月しか経ってないで、なんか学校に軽音部を作ったとか作らないとかチャチなことをやってるんで、まぁよくわからないけれどいまのところアラサー女子版『けいおん!』的な?あるいはアラサー女子版『表参道高校合唱部!』的な?なんかそんなかんじの「!」が付いてる系の?展開からあんまり離れてないみたいなんだけれど、まぁなにせ最終的に「音楽で伝説を残さなければ死ぬ」みたいな大枠があるわけだしそれなりの伏線らしきものはあれこれ張ってあるようなのでそれを正直に展開していってこれをこのペースで1年間の物語にすると単純計算で30巻かかるんですけど、ちょっとそれはどうなんだろうという気もする。だいたい、「ジミなアラサー女子」という初期設定が、5巻ではもうええかげん消えてしまっているんで − なにしろジミヘンの幽霊に導かれて伝説を作るギタリストへの階段をのぼっていくわけだから、いつまでも「ジミなアラサー女子」設定でいることはどうせできないわけで、すでに5巻の段階ではじゅうぶんムリが来ているようにみえる。でもこのマンガの売りは「ジミなアラサー女子が・・・」という設定にあることもたしかなわけで、そうするとたぶん今後の展開として、主人公が伝説の階段を駆け上がりながら所々で設定を思い出させるように「ジミなアラサー女子」的にうじうじする、みたいなことになるかもしれなくて、なんかそういうのもなぁ・・・という気もする。で、まぁ30巻は極端としても、これがたとえばあと1巻か2巻で終わったら、それはそれで中途半端感は否めないわけだし、そうするとこれどうなるんやという感はある。まぁ、これ少年誌か青年誌かわからんけど、わたくしが読み慣れてないだけで、少年誌や青年誌はそのぐらい長くなるもんなのかもしれない。