『デスマーチはなぜなくならないのか』読んだ。

Twitterで、なんか本にものすごく怒りまくっている人のツイートというのをみかけて、なんかプロジェクトマネジメントに関する本らしく、また著者のプロフィールによると専門はエスノメソドロジーだということなのでこれは、と思ったのだけれど、なんか怒っている人は「狭い範囲のインタビュー結果から・・・したり顔で語る展開」とか言っているので、おやおや、それは読んでみなくてはと思い、学校帰りの本屋さんで買って読んでみた。でまぁ、読んでいくと、まぁ桜井先生のご本など参照されててどちらかというと「対話的構築主義」なかんじがありありと、まるで文体模写のようにありありと出てきて・・・

p137「そのような気づきをもとに、あらためてAさんとのインタビューの記録を振り返り、見えてきたのは、ただソフトウエア開発者の社会に独特の常識に殉じただけの類型的行為とみなすことなどできない、一人の人間としてのAさんの、たくましくしたたかとさえいえる実践です。」

そしてしかし、そのあとで一章を設けて、ガーフィンケルエスノメソドロジーの説明、のようなものが出てきて、つまりこの本はエスノメソドロジーなのであるということで、そして結局のところ、デスマーチはなぜなくならないのかという問いに対しては、「あたりまえ」を問い直さないとなくならない、ということになっている。