デスマーチはなぜなくならないのか?IT化時代の社会問題として考える? (光文社新書)
- 作者: 宮地弘子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: Kindle版
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p137「そのような気づきをもとに、あらためてAさんとのインタビューの記録を振り返り、見えてきたのは、ただソフトウエア開発者の社会に独特の常識に殉じただけの類型的行為とみなすことなどできない、一人の人間としてのAさんの、たくましくしたたかとさえいえる実践です。」
そしてしかし、そのあとで一章を設けて、ガーフィンケルのエスノメソドロジーの説明、のようなものが出てきて、つまりこの本はエスノメソドロジーなのであるということで、そして結局のところ、デスマーチはなぜなくならないのかという問いに対しては、「あたりまえ」を問い直さないとなくならない、ということになっている。