『あたしたちの未来はきっと』読んだ。

あたしたちの未来はきっと (ウィッチンケア文庫)

あたしたちの未来はきっと (ウィッチンケア文庫)

「エヴリシングクール」の、「アメリカ学園天国」の、『ハイスクールU.S.A.』の人が小説を書いたというのを知り、小説?と思いつつ、しかしすごいよという感想なども流れてきて、それはやはり読まなくてはということであるとき購入、それでしばらくはばたばたしていたけれど、まぁ新年度も始まってようやく週末になりひといきついて、いいタイミングということで読んだ。で、やはりよかった。
それで、ジャンルとしてこれはどういうジャンル?というのもあるけれど、やはりこれは町田というエリアで中学高校時代を送った女子たちの物語、ということですかね。こういうときはAmazonの惹句を見てみると:

2010年、中学2年のお楽しみ会で「少女時代」を踊るはずだった美少女たち。光輝く将来を約束されていたかに見えた彼女たちを待ち受けていた現実とは。東京の郊外・町田を舞台に、少女たちが時空を超えて運命を切り開く。映画・音楽コラムの名手が初めて描く青春群像小説。

という。
でまぁ、面白くぐっときつつ読んだものの、しかし自分的には、東京の土地勘がまったくないので町田というエリアについてもほぼイメージがなくて、そうするとたぶんこの本も、ほんとうは、東京の土地勘のある人たちだけにわかるお話なんだろうなあ、と思いつつ読んでたというのはある。
ところでまぁぜんぜんかんけいないはなし、町田というエリアに関する自分のまったっく唯一のイメージは、多摩ニュータウンを舞台とするドラマ「次男次女ひとりっ子物語」にあって、香坂みゆきが住んでいた、ということで、富士真奈美真屋順子白川由美の声で「町田の女よ」というセリフがくりかえし再生されるわけなのだけれど、学生時代に見ていたドラマに出ていた人たちと、見ていた自分の、26年後の未来は、というこっちのほうの未来はまぁ自分のことでもあるのでまぁ思うところもある。あのおかしな女子が野党第一党代表になっている未来など想像できなかったわけだし、自分が菊池桃子と同業者になる未来というのもまぁ奇妙なことではある。