通勤電車で読む『テクスト分析入門』。

このところ会議が多いので気分転換を欲するということで、そういうときにはテクスト分析あたりがいいのではないかと。で、これ、入門書ということで、漱石夢十夜』の一篇とか、鴎外とか芥川とか、川端、岡本かの子、ラストが太宰「桜桃」、というかんじで、短編のテキストをもとに、で、種本はジェラール・ジュネットあたりであるらしいというのが共通していて、ナラティブからテクストを読み込んでみせますよ、という一冊。入門編ということで、なるほどテクスト分析はこういうノリなのか、というのは出ていて、そのへんはわかったのだけれど、まぁ一章一章が短いのと、まぁたぶんテクスト分析の中でもきっちりと科学的にというのが押し出されているので、まぁ全体的にストイックというか、まぁ無責任な面白さみたいなかんじはなかったけど、まぁ気分転換になったといういみでよかった(ついでにいうと授業で学生さんが発表紹介した論文がナラティブのやつだったので、そのへんはちょうどよかったってのもある)。