通勤電車で読む『デブの帝国』。おもしろかったが、まぁ、『スーパーサイズ・ミー』と同種。10年以上の積読より救出。

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

通勤電車で気軽に読む本、ということで、ふと、目の前の本棚で永年のあいだ積読になっていた本を読もうと。10年以上前に、ここで(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20060212#p1)言及してたのだった。それからずっと、目の前の本棚で積読になっていて、ことあるごとに目に入っては、まぁどうせ読んだら面白いだろうなと思いつつ、読んでなかった。まぁ、読んでみたら面白かったけれど、まぁ映画の『スーパーサイズ・ミー』とちょうどおなじかんじなので、そっちを先に見ていたら、おなじだなあ、という感想になるかも。著者はジャーナリストの人。まぁ、読みやすくて、まぁしかも社会学とかのネタとしてべんりなわけで、前にこの本に言及した時(検索してこの本を見つけた時)に書いたんだが、

肥満人口の増加というのは、基本的にシステムの次元のもんだいであって、
食品産業の供給する総カロリー量(≒人間が摂取するカロリー量)と、人間による総消費カロリー量(は、システムの発展によってどんどん小さくなっていく)とのかねあいであるわけで、
だから、マクロ政策でもって対策を立てないと(どうやってかはわからないけどね)、理屈に合わないような気はする
けど、対策は個々人の「健康リテラシー」とかにゆだねられて、
けっきょくしわ寄せが教育にくるのだなあ、と。

という筋書きで、けっこう授業で喋るんで、まぁこの本を紹介したら学生さんたちも読みやすくていいだろう。