おもしろく読んだ。東大の大学院で西洋政治思想史を学び、将来を嘱望されてたにもかかわらず、なぜかアカデミックな未来を捨てて、イラン人女子(東大院留学生で
丸山眞男門下の才媛)を嫁にもらうためにイランにわたって奥さんが有能秘書を務める
東芝イラン
現地法人に採用されて、見る見る頭角をあらわして出世、こんどは世界初のラップトップコンピュータを開発してパソコン事業を成功させ、
東芝を再興、社長に上り詰めて米ウ
エスティングハウス社を買収し
原子力事業に
東芝の未来を掛けたものの失敗、
東芝壊滅の戦犯として追われるという、まぁドラマチックな人がいたものである。あたりまえのことながら、ぐいぐいと出世していき事業を成功させていくところが魅力的で面白いわけで、まぁ卓越した語学力と明るく積極的な人柄というのもだけど、なにより、仕事に向かうときに徹底的に関連書を読み勉強して専門的知識を吸収し、また現場に足を運んで細かく観察しまくってそのすべての情報から問題の打開策を見出していくかんじがとてもいい。
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西田厚聰「
フッサール現象学と相互主観性--政治社会論の見地からの一試論」『思想』(554), 1-13, 1970-08
http://ci.nii.ac.jp/naid/40001542215