通勤電車で読む『雑誌の人格』。雑誌の読者を能町みね子が勝手にプロファイリングする。よさそう。

雑誌の人格

雑誌の人格

以前、学生さんの卒論で、女性誌を比較して分析して読者層をプロファイリングして若者論、みたいなのをやったのがあって、おもしろかったし、まぁそれ以来、雑誌を座標平面にプロットする的なの(たとえば 女性ファッション誌リポート | リクエストQJナビ【特集・キャリアアップ】 とか)は気にかけているのだけれど(その学生さんの卒論の時は、『anan』『小悪魔Ageha』『Zipper』『GINZA』の4誌を比べたんだったかな?『Zipper』は休刊ですね、『小悪魔Ageha』はどうなってるんですか、ごたついてんですか(https://ameblo.jp/ms2300/entry-12330074749.html))、ともあれ、この本は、能町みね子が『装苑』で連載している(た?)もので、雑誌を取り上げてはその読者像を勝手にプロファイリングして4pのイラスト&文章でおもしろく紹介する、というもの。スタートが2010年で、2013年5月号掲載の記事まで載ってて、そっからさきは近日発売の『雑誌の人格2冊目』というのにまとめられてるようだ。なわけで、紹介されてる雑誌には現在なくなってるものやリニューアルしたものもある。でまぁ、能町みね子のセンスにどのぐらい信頼を置くか、というのもある。まぁそれも含め、なかなか当を得てるんじゃないか、いいかんじだと思った。
共同研究室に置く雑誌で、学生さんに読ませたいものを物色しつつ、自分にそういう感覚がないのでうまくいかないのだけれど、なにか文化系っぽい大学生の読みそうな雑誌がないか、という目でも読んでたんだけれど、『真夜中』というのは休刊らしくて、『spoon』(http://www.spoon01.com/magazines/titles/spoon)というのはどうかしら(最新号の特集が「ギークガールズ」、中条あやみ秋のギークシックコーデ、とか、どうやら映画の特集をよくしているとか、黒沢清をとりあげてるとか、ちょっとそっち系かしらと期待もするのだけれど、空回りしてないかと心配しなくもないとか、姉妹誌らしき『spoon.2Di』というのがふつうにオタク系っぽそう、とか、だいじょうぶかいなとか)、と思っている次第。