通勤電車で読み飛ばす『マンガでわかる統計学』『マンガでわかるナースの統計学』。おもしろいけど例が微妙で頭に入らないところもある。

マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学

マンガでわかるナースの統計学 -データの見方から説得力ある発表資料の作成まで-

マンガでわかるナースの統計学 -データの見方から説得力ある発表資料の作成まで-

統計のフリーソフトをいじっていたらそういう気分が出てきて、研究室の本棚で積読になっていた『マンガでわかる統計学』『マンガでわかるナースの統計学』をかばんに入れて帰路に。電車で読み飛ばす。
まぁ、マンガのストーリー的には、統計夢女子みたいなのが主人公で、ひょんなことからダサメガネの理系男子に統計を教わり、さいしょはかんじわるくて敬遠していた男子が統計の勉強をすすめていくうちにかっこよくなって最後できちゃう(統計が)、みたいなおはなし。絵的にいうと、『マンガでわかる統計学』のほうは萌え系寄り、『ナース』のほうは女子マンガ寄りのかんじで、まぁそれはナースのほうはナースが読者なんで萌え系でもしょうがないってところはあるわけだろうな。
それでかんじんの統計はマンガでわかるんですか、というと、まぁかんじんなところは文章(っていうかマンガの会話の台詞とか文章ページで登場人物がQ&Aやったり)で説明しているので、まぁ「なるべく素人向けの教科書」というかんじ。で、なぜかどっちの本でも、ときどき例が微妙なかんじがして、統計の話が頭に入ってこないところがある。就職活動で会社説明会に行ったら若手社員男女20名ずつ合計40名が来ていて、そのうち好みのタイプが何人、男性社員のうち何人、女性社員のうち何人、それで好みの男性がたくさん来るケースがどのぐらい頻繁なのか、みたいな架空のおはなしから「カイ2乗検定」を説明する、というのはけっこうきびしい。まぁひょっとして、そこで容易にイメージできる例をあげると読者が雰囲気レベルで勝手にわかったつもりになってしまうのでわざとイメージ困難な例をあげているのかもしれないけど。しかしあれでしょう、マンガでわかるってのは容易にイメージで雰囲気レベルでわかるためにあるんじゃないのか。
この二冊は、まぁ似たようなものだけれど、『ナース』のほうはあるていど一冊でまとめて完結してて、『マンガでわかる統計学』のほうは続編がいろいろ出ている。