通勤電車で読む『発達障害の教育社会学:教育実践の相互行為研究 』。会話分析・相互行為分析してる。

発達障害の教育社会学:教育実践の相互行為研究 (質的社会研究シリーズ9)

発達障害の教育社会学:教育実践の相互行為研究 (質的社会研究シリーズ9)

出るというので気になっていて、それで気がついたら出ていたはいいがなぜか公費で使っている丸善では取扱してなくて、Amazonでは法外な値段がついていて、しまった学会の物販で買っておくのだったと後悔しつつ、ここに行けばあるだろうという市街地の大型書店でも扱っていなくて、ただ店内の検索機で「hontoで在庫あり」という表示が出たのを手がかりに、それでもいちおうルネまで歩いたけどルネにもなくてそれはなかろうと思いつつ、まぁhontoというのを試みたら無事に買えた。カード番号を登録するのも気がさすけど代引きも手間がかかると思っていたら「コンビニで支払い」というのがあって、試みてみたら非常にすんなりいけた。現物が先に届いて、そこにコンビニ扱いの支払票が入っていて、それを最寄りのコンビニにもっていって支払うという。すんなり。
で、この本、もとになってる論文の多くが『教育社会学研究』に載ってたものと教育社会学会で発表されたもの、ということで、みおぼえがあるのだった。それぞれの論文については初出当時、納得したものも納得いかなかったものもあったような気もしたけれど、こうしてまとめて読んでみると、通底する著者の言いたいことのようなものにはしかるべき筋道があるなあとは思った。で、4章の終わりのところで妙に揺れるところと、あと書きおろしの5章、あとマクダーモットの基本に戻って書かれた5章の「補章」が面白かった。あとは、終章の最後に「唐突に」出てきた盆栽の話をどう受け止めるか、比喩としてどこまで成立しているのか、比喩として成立しているとしてそれを障害という現象に立ち会いつつ受け止めるとしてどのように受け止められるか、というのは、気になるところではあったかも。