
発達障害の教育社会学:教育実践の相互行為研究 (質的社会研究シリーズ9)
- 作者: 鶴田真紀,江原由美子木下康仁山崎敬一
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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で、この本、もとになってる論文の多くが『教育社会学研究』に載ってたものと教育社会学会で発表されたもの、ということで、みおぼえがあるのだった。それぞれの論文については初出当時、納得したものも納得いかなかったものもあったような気もしたけれど、こうしてまとめて読んでみると、通底する著者の言いたいことのようなものにはしかるべき筋道があるなあとは思った。で、4章の終わりのところで妙に揺れるところと、あと書きおろしの5章、あとマクダーモットの基本に戻って書かれた5章の「補章」が面白かった。あとは、終章の最後に「唐突に」出てきた盆栽の話をどう受け止めるか、比喩としてどこまで成立しているのか、比喩として成立しているとしてそれを障害という現象に立ち会いつつ受け止めるとしてどのように受け止められるか、というのは、気になるところではあったかも。