『伝説の映画監督 若松孝二秘話』読んだ。

先日、『ルイ・アルチュセール』を買いに行った(
『ルイ・アルチュセール 行方不明者の哲学』読んだ。 - クリッピングとメモ)ついでに、駅の書店で見かけて買った本。少し前に見に行ったときにちょっと本の並びが変わっていて人文とか映画とかの棚が小さくなってたんで世をはかなんでたんだけれど(まぁそれでも駅の書店で人文書とかの棚があるというだけでもありがたいようなものなのだが)、ともあれその人文書の棚の前に行き、書店員のお姉さんがなにやら平積みの本を整理してる横でじゃまにならないように見ていたら、この本があって、まぁ若松孝二って見たことないけどちょっと読んでみようかな、と買ってみたわけである。で、まぁ読んでみて気づいたのは、若松という人についての本ならすでにしっかりした定番のものが出ていて、この本は「秘話」というだけあってそういう定番的なことが書いてあるのではなくてそういう定番的な本に書いてなかったようなことを書くぞというものだった。著者はまだ田舎から出てきたばかりの若き日の若松の弟分的だった人で、その後、あれこれあって再会して、若松プロの製作主任とかをやり、またあれこれあって訣別し、その後あれこれあって映画界を離れた、という人らしい。でまぁ若松秘話というよりは自分の話が書いてある。